Project/Area Number |
22K07467
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52010:General internal medicine-related
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
片岡 直也 富山大学, 学術研究部医学系, 助教 (10791634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
砂村 眞琴 東京医科大学, 医学部, 兼任教授 (10201584)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | バイオマーカー / 酸化ストレス / ミトコンドリア / メタボローム解析 / 心房細動 |
Outline of Research at the Start |
心房細動の根治術として知られるカテーテルアブレーションを行った患者を対象とし、血液および尿サンプルを集めます。これまでの我々の研究から、術後、心房細動が再発する群では酸化ストレスマーカーが高い事が分かっており、酸化ストレスの亢進が心房細動アブレーション後の再発に関与していると考えています。本研究では血液および尿中に含まれる水溶性および脂溶性の低分子物質(代謝産物)を網羅的に測定し、人工知能を用いて心房細動の患者で大きく変動する物質を絞り込みます。その結果、治療介入すべき異常な代謝経路が明らかとなり、カテーテルアブレーションの効果を補充するような治療薬の開発に繋がると期待されます。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究により、生体内の酸化ストレスマーカーの一種である尿中イソキサントプテリン濃度が心房細動カテーテルアブレーション後の再発を予測する事、またメタボローム解析により酸化ストレス関連物質が心房細動の再発と関連する事、その重要な回路としてミトコンドリアが影響している事を突き止めてきた。現在、ミトコンドリアが関連する生体内酸化ストレスについて、それを簡便に測定可能なバイオマーカーの同定に取り組んでいる。またその過程において、ミトコンドリアのオートファジーが関連している事が示唆され、複数存在するオートファジー経路のうち、どのオートファジー経路(特に、バルクなオートファジーなのか、特定の物質のみを処理する選択的オートファジーなのか)が最も心房細動カテーテルアブレーション後に寄与するのか、臨床検体を用いて研究を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで臨床多検体を集積し、およそ200検体以上のバイオリポジトリが構築された。現在、フィージビリティスタディとしてのメタボローム解析は終了し、その結果を用いて特定の物質を標的としたELISAによる血清濃度を測定中である。すでにカテーテルアブレーション後の再発予測因子として有益である結果が出ており、ほぼ計画通り進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
現在すでに解析対象となる試料を集積し、最終の測定に取りかかっており、近々結果が揃う予定である。現在論文を作成中であることから、最終年度である令和6年度中に論文公表が完了する見込みである。
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