Project/Area Number |
22K07554
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | University of Toyama |
Principal Investigator |
樋口 悠子 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (60401840)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 努 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (60345577)
笹林 大樹 富山大学, 学術研究部医学系, 講師 (80801414)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 精神医学 / 早期診断 / 精神生理学 / 睡眠医学 / 事象関連電位 / 不飽和脂肪酸 / 早期介入 / 統合失調症 |
Outline of Research at the Start |
統合失調症などの精神病性障害は、早期に発見し治療を行うことにより将来の機能を改善できることがわかっている。本研究では精神病性障害の発症リスクが高い患者(at risk mental state; ARMS)を面接により同定し、脳波を中心とした検査結果により将来の診断や機能(転帰)を予測する。これまでの研究ではミスマッチ陰性電位という測定方法、および、睡眠中に測定された脳波の所見が転帰予測ツールの有力な候補であることが示されている。本研究ではこれらと各種検査の結果を組み合わせ、転帰の予測精度を高めることを試みる。 これにより最適な治療を早期から提供し若者の精神的健康の増進につなげる事を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
計画書通り、15歳から30歳のサイコーシス発症リスク状態(以下、ARMS),および比較対象として健常コントロール,初発統合失調症のデータを収集した。それぞれ年間10人の収集は順調に行われている。また、これまでに研究にエントリーしていた患者のフォローアップについても順調に行えている。神経生理学的データとして、安静時脳波,聴覚オドボール課題によるP300,ミスマッチ陰性電位(MMN)の収集を継続している。特に安静時脳波については、多施設共同研究に参画したことによりデータの共有が行えるようになり、ビッグデータによる解析が行えている。更に、聴性脳幹反応のデータを新たに取得し始めたことにより、マルチモダルなデータ解析が行えている。睡眠脳波は、令和4年度に簡易デジタル脳波計を用いて約10名の健常者のデータを測定した。令和5年度は患者1名、健常者4名についてデータを追加した。多価不飽和脂肪酸濃度測定は順調に収集・解析ができている。今年度は2篇の原著論文を公表した。臨床症状/認知機能検査についても、問題なく収集できている。嗅覚機能検査は、院内の規定によりコロナ渦以後データ収集が行えなくなったため、中止した。マルチモダリティによるデータをサポートベクターマシンにより解析し、ARMSの将来の転帰を予測するための分類器を作成、原著論文として公表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目の目標としての年間各症例10例づつの新規のデータ収集ができている。フォローアップデータの収集についても順調である。学会や論文による成果公表が継続して行えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、目標数のデータ収集に努める。解析については機械学習による解析を中心に継続していく。 他施設共同研究で得られた安静時脳波、聴性脳幹反応についても解析を進めていく。
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