Project/Area Number |
22K07594
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52030:Psychiatry-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
竹林 淳和 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50397428)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横倉 正倫 浜松医科大学, 医学部, 助教 (00529399)
岩渕 俊樹 浜松医科大学, 子どものこころの発達研究センター, 特任講師 (20711518)
望月 洋介 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30568572)
磯部 智代 浜松医科大学, 医学部附属病院, 臨床心理士 (30825708)
山末 英典 浜松医科大学, 医学部, 教授 (80436493)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 神経性やせ症 / 強迫症 / 安静時機能結合 / rsfMRI |
Outline of Research at the Start |
神経性やせ症ANと強迫症OCDは、背景となるパーソナリティや治療法の類似性のみならず、最近の大規模な遺伝研究によって強い遺伝的相関が報告され、表現型にも遺伝要因にも多くの重複が認められることが明らかになっている。本研究では、両疾患に共通する中間表現型として脳内ネットワーク異常を仮説し、ANとOCDの患者を対象にした機能的・解剖学的結合性についての疾患横断的神経画像研究を行う。これにより、従来のカテゴリカルな疾患単位の病態理解に疾患横断的脳病態理解を追加し、生物学的病態に基づく疾患分類の合理的な再編を提唱し、共通する病態を標的とした治療方法の改良に結びつけることをねらいとする。
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Outline of Annual Research Achievements |
神経性やせ症(Anorexia Nervosa: AN)は難治の精神疾患であると同時に、他の精神疾患との合併も多い。とりわけ強迫症(Obsessive Compulsive Disorder:OCD)は、背景となるパーソナリティや有効な治療法の類似性のみならず、最近の大規模な遺伝研究によって強い遺伝的相関が報告され、表現型にも遺伝要因にも多くの重複が認められることが明らかになっている。本研究では、両疾患に共通する中間表現型として皮質-線条体-視床-皮質(Cortico-striato-thalamocortical:CSTS)ループ病変などのネットワーク異常を仮説し、ANとOCDの患者を対象にした機能的・解剖学的結合性についての疾患横断的神経画像研究を行う。 2022年~2023年度の2年間で、神経性やせ症患者24名リクルートし、同意取得後に同意撤回したものが5名、治療途中に治療から脱落し、当初予定していた2回目の撮像が行えなかったものが7名であった。2023年3月末現在、1名が治療中である。また、BMI 18まで十分に体重増加が得られない患者がおり、2回目の撮像が当初予定していたBMIより低いBMI 16で撮像しているものが多い。健常者は8名のリクルート・撮像が終了している。OCDの患者は現在までのところリクルートがない。 2024年度も引き続き神経性やせ症、OCD、健常者のリクルート、脳画像撮像を進める。神経性やせ症患者については、2回目の撮像をBMI 16まで回復した時点で撮像を行っており、これらの体重増加前後における脳画像所見と病態の変化について、OCD, 健常者との比較検討を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
[1] 症例の選定 患者はDSM-5でAN、OCDと診断される40歳未満の女性、各25名を対象とする。BMI 18を目標に栄養療法を受けるAN患者を、低体重時と体重増加時に、OCD患者には単回でMRI撮像を行う。患者群と年齢をマッチングした健常女性25名を単回撮像する。 [2]症状評価、心理検査 (1) EDI-2 (2) OCI (3) TCI (4) RRS (5) BDI (6) STAI (7) WAIS-IIIまたはWISC-IV。 [3] 脳画像 1) 構造画像:脳の位置および解剖学的部位の補正のため、IR-PREPを併用したfSPGR法で高分解能3次元画像データ取得する。
2022年~2023年度の2年間で、神経性やせ症患者24名リクルートし、同意取得後に同意撤回したものが5名、治療途中に治療から脱落し、当初予定していた2回目の撮像が行えなかったものが7名であった。2023年3月末現在、1名が治療中である。また、BMI 18まで十分に体重増加が得られない患者がおり、2回目の撮像が当初予定していたBMIより低いBMI 16で撮像しているものが多い。健常者は8名のリクルート・撮像が終了している。OCDの患者は現在までのところリクルートがない。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度も引き続き神経性やせ症、OCD、健常者のリクルート、脳画像撮像を進める。神経性やせ症患者については、2回目の撮像をBMI 16まで回復した時点で撮像を行っており、これらの体重増加前後における脳画像所見と病態の変化について、OCD, 健常者との比較検討を行う予定である。
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