Project/Area Number |
22K07690
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
市川 新太郎 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (20456479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河合 信行 岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (20724561)
棚橋 裕吉 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (40724563)
森阪 裕之 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (70456482)
五島 聡 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90402205)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
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Keywords | Abbreviated MRI / 肝転移 / EOB-MRI |
Outline of Research at the Start |
Abbreviated MRIは2014年に乳腺MRIで初めて報告された手法であり、検査目的に応じて必要最小限の撮影のみを行うものである。肝臓MRIでも肝細胞癌診断における有用性が検討されてきている。これにより、検査室入室から退室までの時間を10分以内に短縮できる。大腸癌肝転移の検出には拡散強調像と肝細胞相が特に有用であると報告されているためこの手法の有用性が期待できるが、大腸癌肝転移診断における検討は現時点で十分検討されていない。本研究では従来の撮影法と仮想Abbreviated MRI(従来の撮影法からT2強調像、拡散強調像、肝細胞相をピックアップしたデータセット)を比較する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では従来のEOB-MRI撮影法(Full study)と仮想Abbreviated MRI(従来の撮影法からT2強調像、拡散強調像、肝細胞相をピックアップしたデータセット)の大腸癌肝転移診断能を比較し、Abbreviated MRIのみで肝転移検索を完結できる患者とFull studyを行うべき患者を識別するアルゴリズムの作成を目的としている。 本研究は大腸癌肝転移検索目的に日常診療として行われるEOB-MRI検査(Full study)とその中からT2強調像、拡散強調像、肝細胞相をピックアップしたデータセット(仮想Abbreviated MRI)の間で大腸癌肝転移の診断能を比較する多機関共同後ろ向き観察研究である。当該年度は各機関で分担研究者がMRI画像および診療録を参照して肝転移をピックアップし、病変の有無や個数を記録する作業を進めた。症例登録施設3施設中、2施設で症例のピックアップが終了しており、匿名化した画像データも提供された。残り1施設も症例ピックアップ作業が進行中であり、もう少しで終了する見込みとの報告を受けている。登録症例が多いためピックアップに時間を要しているが、症例登録は本研究において最も重要な部分のひとつであるため、丁寧に進めている。 症例登録作業と並行して、国内学会(第81回日本医学放射線学会、第50回日本磁気共鳴医学会大会など)および国際学会(European Congress of Radiology 2023など)に参加し、本研究に関連する分野の最新動向など情報収集に努めた。本研究で目的としている、Abbreviated MRIでは指摘することができない肝転移にはどのような特徴があるのか、という観点からの報告はなかった。引き続き本研究が創造的なものであると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
症例登録に1年半程度要すると考えていたので、初年度で3施設中2施設の登録が完了したのは順調に進展しているといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は症例登録が終了する見込みであり、画像評価に進む予定である。画像データ提供施設とは異なる研究協力施設に所属する2名の放射線診断専門医が独立して2つのデータセット(日常診療として行われるEOB-MRI検査(Full study)とその中からT2強調像、拡散強調像、肝細胞相をピックアップしたデータセット(仮想Abbreviated MRI))を評価し、転移の有無、個数、サイズ、確信度(5段階評価:1, 確実に転移がない; 2, おそらく転移がない; 3, どちらともいえない; 4, おそらく転移がある; 5, 確実に転移がある)を記録する。確信度をもとに2つのデータセット間の肝転移診断能をROC解析を用いて比較する。また、読影者間の画像評価の一致率を算出する。解析は患者ベース、病変ベースに分けて行い、仮想Abbreviated MRIで偽陰性となる症例のリスク分類を行う。画像評価は2023年度中に終了し、2024年度に解析を行うことを想定している。
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