スポーツ頭部外傷後遅発性脳障害に対するMRI・タウPETによる画像診断法の確立
Project/Area Number |
22K07727
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
|
Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
宮田 真里 順天堂大学, 医学部, 非常勤助手 (00721771)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高畑 圭輔 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部, 研究員 (20645311)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
|
Keywords | 頭部外傷 / 慢性外傷性脳症 / 遅発性脳障害 / タウPET / 高次脳機能障害 / MRI |
Outline of Research at the Start |
現役時代に脳震盪などの頭部外傷を繰り返し負ったスポーツ選手が、数年~数十年経過した後 記憶障害や抑うつ症状などの様々な神経精神症状(遅発性脳障害)を呈することがあり、近年大きな社会問題となっている。一般的に『ボクサー脳症』として知られる病態であるが、現在は慢性外傷性脳症(CTE)と呼ばれている。CTEは、脳内にタウが過剰に蓄積する神経変性疾患の一種に位置づけられているが 存命中の確実な診断方法は存在しない。本研究では、遅発性脳障害におけるタウPETや頭部MRIの画像的特徴や、神経心理検査・臨床所見と の関係性を評価し、遅発性脳障害の病態解明や早期での個別診断法の確立を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、現役時代に脳震盪などの頭部外傷を繰り返し負ったスポーツ選手を対象に、遅発性脳障害におけるタウPETや頭部MRIの画像的特徴や、神経心理検査・臨床所見と の関係性を評価し、遅発性脳障害の病態解明や早期での個別診断法の確立を目指す。 2022年度はすでに蓄積されている元プロボクサーを中心としたスポーツ選手のMRI画像の中で、3次元T1強調像(3D-T1WI)とT2強調像を網羅的に評価し、異常所見の有無を評価した。 3D-T1WIで乳頭体萎縮という特徴的な所見が見られ、記憶障害を評価する臨床パラメータとの相関を明らかにし、現在論文投稿中である。 さらに、頭部外傷とglymphatic systemの異常との関連を明らかにするために、拡散テンソル画像(DTI)を用いたALPS-indexと、血管周囲腔拡大の体積を評価し、それぞれの臨床パラメータとの関連を含め2022年度に学会発表を行った。現在論文執筆中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2022年度は、すでに撮像されているMRIを網羅的に評価した。3D-T1WIを用いて元スポーツ選手に乳頭体萎縮という特徴的な所見が見られることを明らかにし、現在論文投稿中である。 さらに、頭部外傷とglymphatic systemの異常との関連を明らかにするために、拡散テンソル画像(DTI)を用いたALPS-indexと、血管周囲腔拡大の体積を評価し、それぞれの臨床パラメータとの関連を含め学会発表を行った。現在論文執筆中であり、2023年度中の投稿開始を目指す。
|
Strategy for Future Research Activity |
2022年度に学会報告を行った研究成果について論文執筆を進め、2023年度中の投稿を目指す。論文が採択された場合は、open accessとし、本研究成果を国内外に向けて広く公開する。 2023年度も症例の蓄積を継続し、3D-T1WIやT2WI以外のMRI画像についても網羅的な評価を継続し、タウPETとの関連についても評価を開始する。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)