遠隔転移例に対する局所治療後の再発形式のメカニズムに関する研究
Project/Area Number |
22K07779
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52040:Radiological sciences-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
鹿間 直人 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (40283254)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村本 耀一 順天堂大学, 医学部, 助手 (20890601)
小杉 康夫 順天堂大学, 医学部, 助教 (90645235)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | オリゴ転移 / 生物学的特性 / 腫瘍の活動性 / 転移再発形式 |
Outline of Research at the Start |
がんに対する全身療法が進歩し、遠隔転移を有する患者の生命予後は改善しつつある。遠隔転移例でも少数個のみに留まる症例が散見され、近年積極的な局所治療(手術療法や放射線治療など)が行われ、治療成績の改善が示されつつある。しかし、少数個の転移例でも早期に全身再発・播種を生じる症例もあり適切な患者選択が必要である。我々は転移病巣の生物学的特徴を代謝画像であるPET検査と細胞環境の評価に優れたMRI検査の拡散強調画像を用いて局所治療後の再発転移形式のメカニズムを解明することとした。画像を用いて個別の転移病巣の生物学的特徴を把握し、局所治療後の再発形式を予測する研究を推進する。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年では進行期癌でも単発・少数個の遠隔転移に対しては積極的に局所療法を行うようになった。遠隔転移例でも単発・少数個転移の状態を維持し長期経過を辿る症例と、治療後早期に多発・播種性転移へと移行し死に至る症例とがあり、研究代表者らは転移形式のスペクトラムに着目した。単発・少数個転移を維持するメカニズムの解明を目的に、病巣の活動性及び細胞環境(細胞密度と組織構築の乱れ)が転移形式に深く関与するとの仮説の実証に向け、代謝画像であるFDG-PET検査および細胞の微小環境の評価に優れたMRI拡散強調像を用いて、活動性及び細胞環境と転移個数・転移臓器数との相関性を明らかにすることとした。単発・少数個転移を維持するメカニズムを解明し、少数個転移でも早期に播種性再発をきたす症例を除外することで、遠隔転移例における局所治療の有効性を最大化する研究への道を切り開く。 1)病巣の活動性と転移形式との相関性の確認:病巣の活動性を評価するためFDG-PET検査を用いることとし、研究代表者の施設の過去2年間で100例を目標にデータ収集を予定し、予定症例数のデータ収集を本年度中に完了させた。次年度はFDG-PET検査の各測定パラメータと病巣個数・分布の相関性を、臨床情報を組み入れて解析を進める。 2)病巣の細胞環境と転移形式との相関性の確認:MRI拡散強調像のADC値(細胞密度や構築の乱れの評価)を求めるため前向きデータの収集を行うこととし、施設倫理審査委員会に研究計画書を提出し令和4年度中に研究実施の承認を得た。令和5年度開始予定としていた前向き登録の研究を前倒しで進め、現在も積極的に対象者に説明し同意取得後MRI拡散強調像検査を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1)PET-CT検査を用いて腫瘍細胞の活動性を評価するため、過去に遠隔転移例でPET-CT検査が施行された100例の画像解析を進めた。各症例のPET-CT検査で測定した各パラメータのデータ収集を本年度中に終了した。今後、年齢、性別、腫瘍個数、腫瘍径、原発部位、組織型などの臨床情報と統合させ解析を進める。 2)腫瘍細胞の細胞環境の状況を評価するため、MRI拡散強調像検査にてADC値(細胞密度や構築の乱れの評価)を測定することとした。同様の患者背景で収集した過去のデータがないため申請者施設で放射線治療を行う患者の同意を得てADC値の測定を前向きにデータ収集することとした。施設倫理審査委員会の承認の後、データ収集を開始し、令和5年3月時点で予定登録症例数50例のうち約半年間ですでに28例から同意取得を得て検査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の方向性に変更はなく、1)PET-CT検査を用いて腫瘍細胞の活動性と転移形式との相関を求める研究と、2)MRI拡散強調像検査を用いて病巣の細胞環境と転移形式との相関を求める研究を進める。両研究ともに求めた測定値の他に、年齢、性別、腫瘍個数、腫瘍径、原発部位、組織型などの臨床情報を含めた解析を進め、腫瘍の活動性と細胞環境が転移形式に与える影響を解明していく。 MRI拡散強調像検査のADC値の測定は当初の計画より進捗状況が良好であり、予備解析を行い目標登録数の増加についても検討する。また、複数病変のMRI拡散強調像検査のADC値を測定できた症例に関しては、各病巣のADC値を評価することで、病巣ごとの性質の差も含めて評価し、1個体内に生じている病巣の生物学的特性の不均一性が播種性再発に与える影響を明らかにすべく解析を進める。 研究者の人事異動に伴い研究の遅延が予測されるため、研究者代表者の所属する施設へ新たに赴任した研究者二名を加えることで研究(特に、MRI拡散強調像検査の前向き登録)を推進させる。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)