Project/Area Number |
22K07839
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
野澤 明史 東北大学, 大学病院, 医員 (20772106)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | ゴーハム病 |
Outline of Research at the Start |
ゴーハム病は、全身骨に破壊性、進行性に骨溶解が起こり、溶解した骨組織は、増殖したリンパ管組織に置換される、原因不明の希少難治性疾患である。これまで、ゴーハム病の病態を再現したモデルは報告されておらず、発症メカニズムは全く解明されていない。申請者らは、昨年、世界に先駆けて、ゴーハム病の病変組織からKRAS遺伝子変異(Q61R)を同定し報告した。 本研究では、ゴーハム病で見られる溶骨やリンパ管増殖に関わっていると考えられる、破骨細胞もしくはリンパ管内皮細胞にKRAS遺伝子変異(Q61R)を発現させたトランスジェニックマウスを作製することにより、ゴーハム病の病態解明を行うとともに、新規治療薬の開発に繋げる。
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Outline of Annual Research Achievements |
KRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスの作製を行う。CAGプロモーター下にLoxP―STOP―LoxP(LSL)を介して KRAS(Q61R)cDNAと、この変異をもつ細胞を追跡できるGFP cDNAを配置した遺伝子断片を生殖細胞に導入したマウスを作製する(LSL-KRAS Q61R-GFPマウス)。これにより、Cre存在下でKRAS Q61R変異を発現するマウスが得られる。KRAS Q61R変異マウス(LSL-KRAS Q61R-GFPマウス)の作製に成功した後、破骨細胞に特異的にKRAS Q61R変異を発現させるために、タモキシフェン(TM)依存的に破骨細胞でCreを発現するマウス(Csf1r-CreERT2マウス)と交配し、TM依存的に破骨細胞でKRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスを作製する。同様に、リンパ管内皮細胞に特異的にKRAS Q61R変異を発現させるために、TM依存的にリンパ管内皮細胞でCreを発現するマウス(Prox1-CreERT2マウス)と交配し、TM依存的にリンパ管内皮細胞でKRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスを作製する。これらのマウスに、低濃度もしくは高濃度のTMを投与し、出生後に破骨細胞に低頻度もしくは高頻度でKRAS Q61R変異を発現させたトランスジェニックマウスと、出生後にリンパ管内皮細胞に低頻度もしくは高頻度でKRAS Q61R変異を発現させたトランスジェニックマウスを得る。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
KRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスの作製を行う。CAGプロモーター下にLoxP―STOP―LoxP(LSL)を介して KRAS(Q61R)cDNAと、この変異をもつ細胞を追跡できるGFP cDNAを配置した遺伝子断片を生殖細胞に導入したマウスを作製する(LSL-KRAS Q61R-GFPマウス)。これにより、Cre存在下でKRAS Q61R変異を発現するマウスが得られる。KRAS Q61R変異マウス(LSL-KRAS Q61R-GFPマウス)の作製に成功した後、破骨細胞に特異的にKRAS Q61R変異を発現させるために、タモキシフェン(TM)依存的に破骨細胞でCreを発現するマウス(Csf1r-CreERT2マウス)と交配し、TM依存的に破骨細胞でKRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスを作製する。同様に、リンパ管内皮細胞に特異的にKRAS Q61R変異を発現させるために、TM依存的にリンパ管内皮細胞でCreを発現するマウス(Prox1-CreERT2マウス)と交配し、TM依存的にリンパ管内皮細胞でKRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスを作製する。これらのマウスに、低濃度もしくは高濃度のTMを投与し、出生後に破骨細胞に低頻度もしくは高頻度でKRAS Q61R変異を発現させたトランスジェニックマウスと、出生後にリンパ管内皮細胞に低頻度もしくは高頻度でKRAS Q61R変異を発現させたトランスジェニックマウスを得る。
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Strategy for Future Research Activity |
KRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスの作製を行う。CAGプロモーター下にLoxP―STOP―LoxP(LSL)を介して KRAS(Q61R)cDNAと、この変異をもつ細胞を追跡できるGFP cDNAを配置した遺伝子断片を生殖細胞に導入したマウスを作製する(LSL-KRAS Q61R-GFPマウス)。これにより、Cre存在下でKRAS Q61R変異を発現するマウスが得られる。KRAS Q61R変異マウス(LSL-KRAS Q61R-GFPマウス)の作製に成功した後、破骨細胞に特異的にKRAS Q61R変異を発現させるために、タモキシフェン(TM)依存的に破骨細胞でCreを発現するマウス(Csf1r-CreERT2マウス)と交配し、TM依存的に破骨細胞でKRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスを作製する。同様に、リンパ管内皮細胞に特異的にKRAS Q61R変異を発現させるために、TM依存的にリンパ管内皮細胞でCreを発現するマウス(Prox1-CreERT2マウス)と交配し、TM依存的にリンパ管内皮細胞でKRAS Q61R変異を発現するトランスジェニックマウスを作製する。これらのマウスに、低濃度もしくは高濃度のTMを投与し、出生後に破骨細胞に低頻度もしくは高頻度でKRAS Q61R変異を発現させたトランスジェニックマウスと、出生後にリンパ管内皮細胞に低頻度もしくは高頻度でKRAS Q61R変異を発現させたトランスジェニックマウスを得る。
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