Project/Area Number |
22K07883
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | National Cardiovascular Center Research Institute |
Principal Investigator |
黒嵜 健一 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (40561460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 善彦 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 医長 (30393242)
白井 学 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, オープンイノベーションセンター, 室長 (70294121)
白石 公 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 客員研究員 (80295659)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 乳児特発性僧帽弁腱索断裂 / 腱索断裂 / 急性心不全 / 抗SSA抗体 / 川崎病 / 心内膜炎 / ウイルス |
Outline of Research at the Start |
本研究では、乳児僧帽弁腱索断裂の病因と病態を明らかにすることを目的とし、原因となり得るウイルスなどの微生物の遺伝子を、過去のパラフィン切片からRNAを抽出し、次世代シークエンサーにより網羅的に解析する。この結果により、弁および腱索組織ではどのような遺伝子発現の更新もしくは減弱を明らかにし、腱索断裂の分子細胞生物学的メカイズムを明らかにする。また取り出したRNAからライブラリを作成してメタトランスクリプトーム解析を行い、組織内に含まれているウイルスなどの微生物遺伝子を網羅的に解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
乳児特発性僧帽弁腱索断裂における僧帽弁および腱索の心内膜には、単核球を中心とした炎症細胞浸潤が認められ(Shiraishi et al., Circulation 2014;130:1053)、病因としてウイルス感染、川崎病、母親由来の抗SSA抗体などが示唆されている。本疾患は発症が年間10数例と希少で、また搬送直後に手術に向かうために、病因解明のための新鮮サンプルの収集が困難である。そこで我々は、過去の病理組織標本から最新の遺伝子工学的手法を駆使して、本疾患の病態と病因解明を試みた。[対象と方法]僧帽弁置換した腱索断裂乳児4例(断裂群:生後3-6ヶ月(中央値4ヶ月)、川崎病およびSSA抗体陽性例を除く)と弁置換した先天性心疾患2例(対照群:生後11および13ヶ月)のパラフィン包埋された僧帽弁および腱索標本の切片を高感度ISH法にて解析した。[結果]前回の研究で行った病原微生物の検索を目的としたメタトランスクリプトーム解析では、断裂群4例中2例に小児に一般的な感染症を引き起こすDNA virus Xに高い相補性が検出された。そこで今回は、高感度ISH法(RNAscope)を行ったとところ、断裂群の組織片に心内膜を主体とするDNAvirus X(未発表にてXとする)のRNAシグナルが確認された。[考察]本疾患では僧帽弁および腱索に何らかの炎症と免疫応答が存在すること、引き金として、一般的に小児に発疹と感冒症状をきたすDNAvirus Xが関与することが示唆された。今後は患者の入院時の血液や咽頭拭い液などの新鮮なサンプルを解析し、virus Xの関与を検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
高感度ISH法(RNAscope)を上記以外の本症例の患者の僧帽弁及び腱索組織において実施したが、数例で同種のvirus RNAが心内膜を中心に検出された。これらの所見より、本疾患にこのvirusが何らかの関与をしていることが強く示唆される所見を得た。今後は他の心内膜心筋炎をきたすウイルスが関与していないかどうかの検討を実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
DNAvirus Xが本疾患に特異的なものであるのかどうかを検証する。心筋心内膜炎を引き起こすことが知られているEnterovirus、特にCoxakie virus, Echo virusなどのプローブを用いて、高感度ISHを繰り返す予定である。また新たな症例が出たら、できるだけ新鮮な組織切片よりISHを行い、ウイルスの関与について小生に完投する予定である。これらの点が証明されたら、論文にまとめる予定である。
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