Role of group 2 innate lymphoid cell (ILC2) on pathogenesis of asthma induced by bacteria and viruses
Project/Area Number |
22K07945
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 52050:Embryonic medicine and pediatrics-related
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
加藤 政彦 東海大学, 医学部, 客員教授 (30292593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鎌 裕一 東海大学, 医学部, 奨励研究員 (10898456)
山田 佳之 東海大学, 医学部, 教授 (80309252)
林 泰秀 上武大学, ビジネス情報学部, 客員教授 (30238133)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 細菌 / ウイルス / 喘息 / 2型自然リンパ球 / 小児 |
Outline of Research at the Start |
近年、2型自然リンパ球 (ILC2) が同定され、従来の獲得型アレルギーとは別の自然アレルギー反応を起し、好酸球活性化を来すことが明らかとなっている。また、ウイルス感染は、喘息の発症と増悪に関与し、好酸球は、喘息の病態に重要である。一方、我々の最近の報告では肺炎球菌による細菌感染は喘息増悪を抑制することが明らかとなった。今回われわれは、これまでのウイルス感染による喘息マウスモデルに肺炎球菌を感染させ、これらの感染喘息の病態におけるILC2の役割とその制御、さらには、好酸球性気道炎症の抑制機序を明らかにすること、自然型および獲得型アレルギーの双方を包括的に制御・抑制する方法を模索する。
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Outline of Annual Research Achievements |
ウイルス感染は、気管支喘息 (喘息) の発症と増悪に関与している。また、好酸球は、種々の組織傷害性顆粒蛋白や活性酸素を放出し、喘息の病態に重要な役割を果たしている。一方、新たな自然リンパ球としてグループ2細胞 (ILC2: innate lymphoid cell 2) が同定され、肺や消化管に発現し、IL-33やIL-25と直接反応してIL-5やIL-13 を産生することから、従来の獲得型アレルギーとは別の自然アレルギー反応を惹起し、好酸球活性化を来す。 今回我々は、ウイルス感染喘息マウスモデルを用いてウイルス感染喘息の病態におけるILC2の役割解明と好酸球活性化の機序を明らかにすること、自然型及び獲得型アレルギーの双方を包括的に制御・抑制する新規治療ターゲットを模索することを目的とする。 今年度は、昨年度確立できたマウスの喘息モデルを用いて、RSウイルス感染により好酸球性炎症が惹起されるか否かについて検討した。方法は、マウスの腹腔に卵白アルブミン (OVA) を2週間隔にて反復感作させ、さらに2週後、1%OVAを30分間 (3日間) 吸入暴露させた。さらに、OVA吸入暴露の3日目にRSウイルス (10^5 TCID50/25g body weight) を鼻腔より投与した。その3日後、各群 (対照群、RSV投与群、OVA投与群、OVA/RSV投与群) のマウスを挿管し、マウスから肺胞洗浄液 (BALF) を採取し、好酸球を含めた炎症性細胞の比率を検討した。その結果、対照群のマウスに比べてOVA投与群およびOVA/RSV投与群では、BALF中の好酸球数の増加を認めた。さらに、肺の組織学的な検討では、対照群に比べOVA投与群及びOVA/RSV投与群では、気道に明らかな好酸球浸潤を認めた。以上より、RSウイルス感染させた喘息マウスでは、好酸球性炎症が惹起されることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度は、昨年度確立できたRSウイルスによる喘息マウスモデルを用いて、RSウイルス感染により、喘息マウスの好酸球性炎症の惹起を証明できた。一方、ライノウイルスについては、ウイルスの増殖および分離を含めて感染実験を確立することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
ライノウイルスについて、当該施設での実験が困難な場合には、国内で実験を行っている他の施設との共同研究を検討する。また、ウイルス感染喘息増悪の病態に関与すると考えられる肺胞洗浄液および末梢血中の各種サイトカイン/ケモカイン測定についても、次年度の検討課題とする。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)