Project/Area Number |
22K07969
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
黒沼 智 北里大学, 北里研究所病院, 上級研究員 (90748055)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 拓 北里大学, 北里研究所病院, センター長 (10424144)
山田 悟 北里大学, 北里研究所病院, 部長(医師) (10286487)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 高脂肪食 / 炎症性腸疾患 / 腸内細菌叢 / 糖質制限食 |
Outline of Research at the Start |
近年、脂肪摂取比率の増加に比例し炎症性腸疾患(IBD)が増加している。IBDは遺伝的要因や腸内細菌叢などが関与すると考えられている。腸内細菌叢は食生活により影響を受け、高脂肪の食事は腸炎の増悪要因と考えられている。高脂肪食は糖質制限食とみることができ、食事療法として注目されている。しかし、糖質制限食が腸内細菌叢と腸管免疫、腸炎に与える影響は未だ明らかではない。本研究では、腸炎モデルマウスなどを用いて糖質制限食が腸内細菌と腸管免疫、腸炎に与える影響を検討する。炎症の原因となる腸内細菌や代謝産物が同定されることはIBDだけでなく生活習慣病などの改善に寄与することが期待できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年、脂肪摂取比率の増加に比例するように炎症性腸疾患(IBD)が増加している。IBDは遺伝的要因や腸内細菌叢などが炎症に関与していると考えられ、腸管免疫の関わりを理解するためのキーワードとして腸内細菌叢が注目されている。腸内細菌叢に大きな影響を与える要因として食生活の変化がある。一般的に高脂肪の食事は腸炎の増悪要因として知られており、腸内細菌叢と腸管免疫に与える影響について盛んに研究が行われている。高脂肪食は糖質制限食とみることができ、近年食事療法として注目されている。しかし、糖質制限食が与える腸内細菌叢と腸管免疫、腸炎に与える影響が複雑であるため未だ全容は明らかにされていない。そこで本研究では、無菌動物モデルや腸炎モデルマウスを用いて糖質制限食が腸内細菌と腸管免疫、腸炎に与える影響を検討することを目的とした。本研究により、炎症の原因となる腸内細菌や代謝産物が同定されることはIBDだけでなく生活習慣病などの改善に寄与することが期待できる。 2022年度はヒトの手術検体からの腸管粘膜固有層単核細胞の分離を中心に研究を行った。手術検体は7検体処理を行った。培養実験は7検体のうち1検体で行った。回収した上清などのサンプルは-80℃で保存し、今後サイトカインなどの測定を行っていく。培養実験ができなかった検体については細胞を凍結保存し、今後の研究に役立てていく。 SPF環境下の野生型マウスを用いた研究は使用予定であった高脂肪食餌の購入が遅くなり、実験が遅れている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
使用する予定であった高脂肪食の餌の購入に時間がかかってしまったため、実験に遅れが出ている。 また、腸炎モデルに使用するRag2KOの出産能力が低下したためにRag2KOマウスを用いた実験が行えかった 手術検体は7検体の処理を行うことができた。分離できた細胞数が予想よりも少なく、1検体でのみLPMCsの刺激実験を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
餌を購入したので、2023年度は実験を進めていくことが可能と考えている。 Rag2KOマウスの出産能力が戻り、徐々にRag2KOマウスの数が増えてきているため、2023年度内の実験は可能と考えている。 ヒトの手術検体に関しては継続してサンプルを収集するとともに、LPMCsに対する刺激実験を優先して研究を進めていく。
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