活性化血小板をターゲットとした炎症性腸疾患バイオマーカー同定と新規治療法の開発
Project/Area Number |
22K07995
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
長沼 誠 関西医科大学, 医学部, 教授 (00265810)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 炎症性腸疾患 / 活性化血小板 / バイオマーカー / 潰瘍性大腸炎 |
Outline of Research at the Start |
炎症性腸疾患(IBD)はいまだ病因が不明であり、治療に難渋する症例が存在する。現在多くの機序の異なる薬剤が開発されているが、予後予測可能なバイオマーカーは存在しない。内視鏡的・組織学的改善例においても再燃する理由の1つとして血小板機能活性化の持続の可能性があると考えられる。本研究では活性化血小板や血小板・白血球複合体の観点から新規バイオマーカー探索をおこない、既存のマーカーに比して治療効果、予後などの臨床上重要な転帰を予測できるような、相補的・互換的マーカーの開発をおこなう。また腸炎動物モデルを用いて本研究によって同定された有力な血小板関連マーカーをターゲットとした新規治療開発を目指したい。
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Outline of Annual Research Achievements |
炎症性腸疾患(IBD)は若年に発症し慢性に炎症が持続することにより、患者の生活の質を妨げる難治性炎症性腸疾患である。現在多くの生物学的製剤が存在し潰瘍性大腸炎患者の寛解導入・維持療法として使用されており、治療効果予測、客観的な治療効果判定、再燃予測のためのバイオマーカーに関する研究が精力的に行われてきている。またIBD患者の活動期に血小板増加や機能亢進が認められることは報告されているが、 臨床的に有用な血小板表面マーカーの探索に関する研究、特に数多くのマーカーを網羅的に解析している報告はない。本研究は活性化血小板、単球―血小板結合体をターゲットとした、重症度、治療効果 予測、治療効果判定、再燃予測などに有用な疾患バイオマーカーや治療標的となり得る血小板分子を同定し、また活性化血小板をターゲットとした従来の作用機序とは異なる新規治療薬候補を開発することを目的とし、研究を開始した。 令和4年度はIBD患者における疾患バイオマーカー・治療標的に関与する血小板分子の同定のため、潰瘍性大腸炎、クローン病患者の血清を回収し、フローサイトメトリーおよびELISAにて活性化血小板の割合やサイトカイン産生能について検討をした。 2つの表面マーカーおよび可溶性サイトカインが潰瘍性大腸炎、クローン病患者において、健常人より有意に高いこと、さらに潰瘍性大腸炎重症例において中等症以下に比べ上記のマーカーが高いことも確認され、重症例を選別し得るマーカーである可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在順調に進捗している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は現在まで得られたデータをもとに活性化血小板の治療経過の推移や予後予測との関連に関して研究を進める。また今後血小板-白血球複合体の病態・病勢への関与を検討するために、開始後早期の治癒過程や難治 化における血小板複合体の役割について検討をする予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)