Project/Area Number |
22K08070
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53010:Gastroenterology-related
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
飯島 克則 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (60375003)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下平 陽介 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (20777982)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | バレット食道 / 食道腺癌 / バレット腺癌 / 一酸化窒素 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、NOがバレット腺癌細胞の腫瘍微小環境や、移動能や浸潤能に与える影響を上皮間葉転換(EMT)の観点から明らかにする。EMTは上皮細胞が極性を失うことで癌の浸潤に関わる。NOによるバレット腺癌のEMT誘導およびそのメカニズムを解明することにより、バレット腺癌の浸潤を抑制する新たな治療の手がかりを得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
当初の計画では、バレット腺癌細胞培養株を用いて、高濃度一酸化質素(NO)暴露による上皮間葉転換(EMT)に対する影響を調べる予定であったが、培養細胞株の入手が困難であり、関連するヒトでの臨床研究に切り替えた。 早期のバレット食道腺癌患者における唾液中細菌叢、亜硝酸産生能に関しての研究を秋田大学倫理委員会の承認を得て開始している。唾液中の硝酸塩還元能を有する細菌とその結果生じる亜硝酸塩産生能は、食道・胃接合部のNO産生能に直接かかわっており当初予定していた研究テーマとも関連する。 その他、バレット食道に関連する臨床研究として、本邦における健診施設でのバレット食道診断による受診者の心理的影響に関して検討し、下記の論文にまとめた。 Fukuda S, et al. Disproportionate cancer worries in ultra-short-segment Barrett's esophagus in Japan. DEN Open. 2024 Jan 13;4(1):e329. d
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、バレット腺癌細胞培養株を用いて、高濃度一酸化質素(NO)暴露による上皮間葉転換(EMT)に対する影響を調べる予定であったが、培養細胞株の入手が困難であり、関連するヒトでの臨床研究に切り替えた。 代わりのヒトでの臨床研究として、早期のバレット食道腺癌患者における唾液中細菌叢、亜硝酸産生能に関しての研究を秋田大学倫理委員会の承認を得て開始している。早期バレット食道腺癌は、本邦では比較的まれな疾患であり、症例を集めるのに苦労している。しかし、現在まで10例のcase, controlからの検体採取を終えており、まずまずの進捗状況と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、早期バレット食道癌患者、健常コントロールからの検体採取を続け、研究計画にある各30例を目標とする。細菌叢の解析は、秋田大学バイオサイエンスセンターに依頼して行う予定である。 その他、他のバレット食道に関連する臨床研究として、本邦におけるバレット食道の発がんリスクに関する全国多施設共同研究を研究責任者として開始しており、現在、データ収集、解析が終了し、投稿準備中である。
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