Project/Area Number |
22K08104
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
江口 正倫 長崎大学, 病院(医学系), 助教 (70585405)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 聡司 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 講師 (10336159)
前村 浩二 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 教授 (90282649)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | メタボローム解析 / 肺動脈性肺高血圧症 |
Outline of Research at the Start |
近年、代謝物質を動的・包括的に解析するメタボローム研究が、生命現象や生体機能調節を解明する上で重要性が増している。本研究では肺動脈性肺高血圧症(PAH)患者の血中で上昇し、さらに肺循環で増加する既知の、あるいは、未知のメタボライトを見出し、PAHのバイオマーカとしての有用性を検証する。次にPAH動物モデルを用いて、該当のメタボライトの発現動態を解析し、PAHの発症や悪化のメカニズムとの関連性を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
生体内には、低分子化合物(代謝産物:メタボライト)が多く存在している。昨今メタボライトを網羅的に解析するメタボローム解析が可能となり、生体内の最終産物であり、遺伝子などと比較して病態の表現系に最も近く、また、血液中や尿中に存在するメタボライトの疾患バイオマーカとしての有用性が注目を集めている。肺動脈性肺高血圧症(PAH)の予後は未だ不良であり、予後改善のため、PAHの病態を反映した新しいバイオマーカの発見が望まれている。本研究では、PAH症例の血液を用い、メタボローム解析を行い、PAH発症のバイオマーカとして有用なメタボライトを探索する。その後、同定されたメタボライトのPAHの病態への関与を解明し、その代謝経路をターゲットとした新しい治療法の開発を目標とする。2022年度は、PAH患者血液を用いたメタボローム解析(PAH症例 3例 コントロール症例 2例 合計 10検体)を行い、2023年度は、PAH患者血液を用いたメタボローム解析(PAH症例 2例 コントロール症例 1例 合計 6検体)を行った。その結果から、①PAH患者では肺循環で上昇する(肺動脈より左心室で高値)、②コントロール患者で肺循環で変化しない、③コントロール患者に比較してPAH患者で高値、の3つの条件をみたすメタボライトをスクリーニングしている。いくつかの候補となるメタボロームを選定し、さらなる症例で解析を進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
いくつかの候補となる代謝産物を見出すことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
PAH 5症例、コントロール3症例で PAHに関連のある、代謝産物について幾つか候補を選定した。今までは網羅的にPAHとの関連性のある代謝産物を検討してきたが、今後は、候補となっている代謝産物に候補を絞って、PAHとの関連性を検討していく。また、動物モデルを用いて、候補となる代謝産物についてもPAHとの関連性を検討していく。
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