Project/Area Number |
22K08129
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | The University of Tokyo (2023) Kagoshima University (2022) |
Principal Investigator |
樋口 公嗣 東京大学, 医学部附属病院, 特任講師 (90448580)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | Fabry病 / ファブリー病 |
Outline of Research at the Start |
Fabry病は、α-gal A酵素活性の欠損・低下により、全身にスフィンゴ糖脂質が蓄積することで、心臓を含めた多臓器障害を生じる。Fabry病での遺伝子変異は900種類以上の報告がされているが、その遺伝子変異と表現型には関連があることが知られている。当講座では、血漿中の酵素活性は正常であるが、白血球中の酵素活性は低下している症例を経験した。このため、血漿中および白血球中の酵素活性を比較検討し乖離のある症例とない症例での臨床での比較を行い、遺伝子変異についても比較検討する。乖離のある症例では、その遺伝子変異in vitroで再現し、同様の現象が認められるか確認し、その機序を解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
Fabry病が疑われた患者の血漿中α-gal A酵素活性および白血球中α-gal A酵素活性測定をおこなうとともにα-gal A酵素の遺伝子解析を継続して行った。この中で、Fabry病の診断に至った患者の中で、血漿中酵素活性と白血球中酵素活性で乖離のあった症例は存在せず、診断に至った症例では血漿中酵素活性と白血球中酵素活性ともに低値であった。これらのFabry病の診断に至った症例のα-gal A酵素の遺伝子解析では、これまでに報告のあるα-gal A酵素遺伝子変異を認めていた。このため、これまでに血漿中α-gal A酵素活性および白血球中α-gal A酵素活性に乖離を認めた遺伝子変異での、レンチウイルスベクター作製を行ったが、mutagenesisによるウイルスベクター作製を現在施行中である。 このように、Fabry病疑い患者のα-gal A酵素活性測定やα-gal A遺伝子解析は問題なくFabry病疑い患者の鑑別診断は可能であったが、その後のin vitro実験が進んでいない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Fabry病患者の酵素活性や遺伝子解析に関しては、問題なく行えており、今後も新規症例や疑い症例に対して酵素活性や遺伝子解析を行っていく方針である。研究実績概要にも記載したようにウイルスベクター作製に難渋し、in vitroの実験が計画より遅れている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
今後も、Fabry病病症例や疑い症例に対して、酵素活性や遺伝子解析を行い、新規の遺伝子変異や血漿中酵素活性と白血球中酵素活性に乖離の生じる症例がないか確認を行う。また、In vitroの実験を進めていくために、最初に乖離の認められたα-gal A 酵素遺伝子変異を持ったウイルスベクターの作成を行い、過剰発現系での酵素活性のチェックを行う方針としている。
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