Project/Area Number |
22K08139
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
古内 亮 順天堂大学, 大学院医学研究科, 非常勤助教 (60750073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 逸平 順天堂大学, 医学部, 准教授 (60444056)
南野 徹 順天堂大学, 医学部, 教授 (90328063)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 老化細胞除去 / 補体 / 食品成分 / 老化 / 加齢性疾患 |
Outline of Research at the Start |
老化細胞は細胞死を回避するシステムを有しており組織内に長くとどまることで病態を悪化させる。そのため老化細胞を選択的に除去する方法が近年注目されており、老化細胞を選択的に除去する治療法により老化形質が回復することが報告されている。 予備的な検討において老化細胞は補体経路を介した細胞死に対する防御システムを備えていること、この防御システムを抑制することで老化細胞除去が実現されることを示唆するデータを得てきた。予備的検討を踏まえ本研究課題においては、老化細胞における補体経路制御機構の役割を明らかにするとともに、新規の老化細胞除去法の確立に挑む。
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Outline of Annual Research Achievements |
老化細胞除去薬の候補物質は細胞死を誘導させる目的から抗がん剤を利用しているため副作用が懸念され、予防的・先制医療的な利用には制限があると考えられる。そのため老化関連疾患の予防的な利用にはより利用しやすい形の老化細胞除去薬の開発が求められている。その中で我々は安全性の高い食品から老化細胞除去薬を探索し、ハーブ素材SenoHを同定した。SenoHは加齢マウスの老化病態の改善、肥満マウスの耐糖能改善、組織における老化細胞の蓄積を減少させることを確認した。SenoHの作用機序を解析する中で、老化組織や細胞において補体抑制因子CIF1および2の発現が増加していること、SenoHはCIFの発現を抑制することを示唆する結果を得た。CIFの老化細胞における役割を明らかにするため、CIFの機能を中和抗体により抑制するとsenolysisが生じることを示唆する結果を得た。特にCIF2の中和抗体による中和が老化細胞の選択的除去に繋がることが示唆された。CIFによるsenolysisはこれまでに報告されている作用機序とは全く異なっており、現在詳細な作用機序の解析を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画通り順調に推移している。当初の予定通り、新規senolytics候補であるSenoHは加齢マウスの老化病態を改善すること、補体抑制因子CIF2の中和がsenolysisを誘導する可能性を明らかにした。今後は詳細なメカニズムの解明に取り組んでいきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
CIF1の上流の制御因子を同定するためRNAseqなどの網羅的な解析手法を用い同定していく。候補分子が同定されたら上記同様にSiRNAなどの分子生物学的手法を用い候補分子の役割を明らかにし、上流因子を同定する。上流因子を同定することでCIF2の制御をより実現可能なものとしていく。
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