Project/Area Number |
22K08186
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
荒木 智 熊本大学, 熊本大学病院, 特任准教授 (20706717)
|
Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
|
Keywords | トレハロース / 心不全 / 臓器連関 |
Outline of Research at the Start |
本申請の核心である「上部小腸上皮のAMPK活性化が心不全改善する」かどうかの評価のため、複数の心不全モデルマウスを用いて、トレハロースが左室リモデリングに与える影響を検討する。また腸管上皮特異的AMPKノックアウトマウス作成し、上部小腸上皮のAMPKが心不全に与える影響を検証することで、腸-脳-心連関を解明し、新たな心不全に対する食事療法の開発を行う。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はトレハロースの経口摂取による小腸上皮AMPK活性化が心臓に与える影響を、心不全モデルマウスを用いて検証することで、腸-脳-心連関を解明し、新たな心不全に対する食事療法の開発を行うことである。 本年度は心筋梗塞モデルにおけるトレハロースの経口投与の効果について検討を行った。10-12週齢の雄のC57/B6マウスに対して麻酔下に左前下行枝を永久結紮を行い、心筋梗塞モデルマウスを作成した。心筋梗塞作成3日後に心エコー検査を行い、マルトース投与群およびトレハロース投与群に振り分けを行い、その後2週間にわたり3g/kgのマルトースもしくはトレハロースを1日1回ゾンデによる経口投与を行った。 投与前の心機能は各群間で有意差はみられなかったが、投与2週間後の心エコー検査ではトレハロース投与群において左室拡張末期径の有意な抑制がみられ、左室短縮能は有意に保たれていた。これらの結果よりトレハロース投与により心臓リモデリングが抑制されることが示唆された。さらに投与2週間後の心筋のqRT-PCRでは線維化の遺伝子である、Collagen type I およびtype IIIはトレハロース投与群で減少する傾向であった。現在、トレハロースによる心保護効果が小腸のAMPK活性化を介しているかの確認のためにAMPKの活性化剤でありAICARの経口投与を行い、AICAR投与が小腸上皮のAMPK活性化を起こすかどうかの検証を行っている。AICARによるAMPK活性化が確認できたのちに心筋梗塞モデルマウスに対してAICARの経口投与を行う予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在のところ検証はおおむね予定通り遂行できている。
|
Strategy for Future Research Activity |
トレハロースによる心保護効果が小腸のAMPK活性化を介しているかの確認のためにAMPKの活性化剤でありAICARの経口投与を行い、AICAR投与が小腸上皮のAMPK活性化を起こすかどうかの検証を行っている。AICARによるAMPK活性化が確認できたのちに心筋梗塞モデルマウスに対してAICARの経口投与を行う予定である。
|