Project/Area Number |
22K08221
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53020:Cardiology-related
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Research Institution | Saitama Children's Medical Center |
Principal Investigator |
菅沼 栄介 埼玉県立小児医療センター (臨床研究部), 感染免疫科, 副部長 (60408010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
世古 義規 順天堂大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (30240708)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 川崎病 / 冠動脈炎 / LCWE / ORAIP / LCWE誘導マウス冠動脈炎 / マウス冠動脈炎 / 酸化ストレス誘導蛋白 |
Outline of Research at the Start |
川崎病は乳児期に好発する原因不明の発熱性疾患で、冠動脈瘤を合併すると急性心筋梗塞のリスクとなり命の危険にさらされる。共同研究者である世古らは、近年新たな細胞死を誘導するORAIPというタンパク質を発見した。さらに、ORAIPの働きを抑える抗ORAIP抗体は動脈硬化や血管狭窄のような病態を改善する効果を持つことが示された。川崎病も血管に持続的な炎症が起こり血管を破壊していく点、さらには厚くなった内膜により血管狭窄をきたす点において共通している。これらの背景をもとに、本研究の目的は川崎病に類似したマウス冠動脈炎におけるORAIPによる炎症調節機構を解明し新しい治療法を開発することである。
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Outline of Annual Research Achievements |
検証② 抗ORAIP抗体によるLCWE誘導性マウス冠動脈炎の抑制効果の検証実験 5週齢の雄のC57/BL6JJマウスの腹腔内に乳酸菌細胞壁菌体成分(LCWE)1000μgを腹腔内注射し、血管炎を誘導した。抗ORAIP中和抗体(5mg/kg)(n=5)、マウスIgG抗体(mIgG:5mg/kg)(n=5)、PBS(n=5)をそれぞれ、day0、7に2度の腹腔内投与を行った。day14にsacriceし、冠動脈を含む上部心臓切片の作成、パラフィン包埋後にH&E染色を行った。各群における両側冠動脈炎/大動脈炎の発生頻度と炎症スコアを解析した。 結果:mIgG投与群では、PBS投与群と比べ右冠動脈炎の発生頻度と炎症スコアの若干の抑制を見た。一方、抗ORAIP抗体投与群において、PBS投与群やmIgG投与群と比べ、両側冠動脈炎スコアは低下傾向にあった。しかし、いずれの評価項目においても、3群間における有意な炎症抑制効果は見出せなかった。部位別にみると、抗ORAIP抗体投与群では、大動脈炎への効果は乏しかった一方で冠動脈炎に対してはわずかな炎症抑制効果を見出すことができた。今回の検討で、抗ORAIP抗体は、マウスIgGを上回るような炎症抑制効果を見出すことはできなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
LCWEによるマウス血管炎の誘導が可能となり、実験はおおむね順調に進んだ。
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Strategy for Future Research Activity |
川崎病患者に実際に使用されている免疫グロブリンの投与量は2g/kgであり、今回マウス血管炎モデルで使用したmIgGは約250mg/kgであり、ヒト川崎病に比して低濃度であった。そのために有効性が乏しかった可能性は否定できない。次年度へ向けてはmIgGならびに抗ORAIP抗体の投与量を増やしての新たな実験プロトールを計画している。また実際に抗炎症効果を見出せた場合には、ORAIPの冠動脈炎の病態への関与をin vitro実験系を用いた研究へと発展し炎症抑制機序解明へ向け取り組んでいく。
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