Project/Area Number |
22K08243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
河野 雄太 東京医科大学, 医学部, 准教授 (60408151)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | Galectin-8 / オートファージ / 喫煙 / SEC22B / マクロファージ / オートファジー |
Outline of Research at the Start |
COPD病態の本態は主に喫煙による慢性末梢気道炎症であるが、細胞老化、アポトーシス、下気道感染などが複合的に病態形成に関与する。近年、喫煙刺激がマクロファージのオートファジーを障害し、ガレクチン8の分泌を誘導することが判明した。ガレクチン8はCOPDの肺で発現が亢進しており、ガレクチン8は気道上皮細胞のIL-6産生や非アポトーシス細胞死を誘導するが、COPD病態における、ガレクチン8の役割の全体像は十分に解明されていない。COPD病態におけるガレクチン8の役割の全体像を解明することにより、将来的には、ガレクチン8やオートファジーをターゲットとした新規治療法の開発につながることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
COPD病態の本態は主に喫煙による慢性末梢気道炎症であるが、末梢気道炎症に細胞老化、アポトーシス、下気道感染などが複合的に病態形成に関与する。我々は、喫煙刺激がマクロファージのオートファジーを障害し、ガレクチン8の分泌を誘導することを見出している。実際、ガレクチン8はCOPDの肺で発現が亢進しており、ガレクチン8が気道上皮細胞のIL-6産生や非アポトーシス細胞死を誘導することを確認している。しかし、COPD病態における、ガレクチン8の役割の全体像は十分に解明されていない。本研究では、喫煙刺激によるオートファジー障害のガレクチン8分泌亢進メカニズムや、ガレクチン8の作用のさらなる検証を行う。 2022年度は、オートファジーが細胞外小胞(EV)の分泌に関与されていることが報告されているため、EVに注目し検証を行った。CSEで刺激したPMA-U937の培養上清中に含まれるEVを超遠心法で採取し、解析を行った。EVの分泌量はEV分画のCD63の発現やナノトラッキング法を用いて検証したが、EVの分泌はCSEの濃度依存性に亢進した。また、EV内にガレクチン8が存在することが確認したが、高濃度のCSEでは、EV内のガレクチン8はむしろ減少した。喫煙刺激によるガレクチン8の分泌機構はEVを介すものではないと考えられた。 2023年度は、secrtory autophagyに関与することが報告されているSNAREタンパク質のSEC22Bに注目し検証を行った。PMA-U937にCSEで刺激をすると、SEC22Bがup-regulationされることが確認された。SEC22Bのノックダウンを行ったところ、LC3、ガレクチン8の増加を認め、ガレクチン8の分泌は増加した。SEC22Bはオートファジーを介し、ガレクチン8の分泌にも関与すると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初、ガレクチン8の分泌はEVを介すと想定していたが、実験結果はこれに反し、他の分泌機構を検証したため。
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Strategy for Future Research Activity |
SEC22Bのover expressionの検証など、SEC22Bに注目し、研究を続ける。
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