難治性喘息・COPDなどの閉塞性気道疾患に併存する気管支拡張の早期病態の解明
Project/Area Number |
22K08271
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53030:Respiratory medicine-related
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
松本 久子 近畿大学, 医学部, 教授 (60359809)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 直也 京都大学, 医学研究科, 助教 (30805817)
佐藤 晋 京都大学, 医学研究科, 特定准教授 (40378691)
西山 理 近畿大学, 医学部, 講師 (40568151)
佐野 安希子 近畿大学, 医学部, 講師 (80335512)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 喘息 / 細気管支病変 / HCG22遺伝子 / 気道クリアランス / ムチン / 難治性喘息 / COPD / 気管支拡張 / microbiome |
Outline of Research at the Start |
喘息・COPDなどの閉塞性気道疾患において、従来定量的評価がされていなかった下気道の細菌、特にインフルエンザ菌・グラム陰性桿菌のDNA量を評価し、ホストの反応であるプロテアーゼ活性や気管支拡張の程度との関係を、喀痰・血清、胸部CT画像所見、マウスモデルから明らかにする。また喘息例での細気管支炎出現と遺伝的背景との関係についても検証する。気道疾患の難治化につながる気管支拡張出現の機序解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和5年度は、喘息例での胸部CT所見(気管支拡張・細気管支炎像の有無,進展度)等と遺伝子多型との関係を中心に解析した。候補遺伝子としてびまん性汎細気管支炎や非若齢発症喘息のリスク遺伝子であり、分泌型ムチンをコードするHCG22遺伝子の一塩基多型(SNP)rs2523870に着目した。喘息106例において、rs2523870のgenotypeはTT 37名、CT 45名、CC 24名であった。リスクアレルのホモ接合体であるCC型と他との2群比較で、喘息発症年齢、呼吸機能、mReiff score(気管支拡張像の進展度)との関係はなかったが、CC型で好酸球性副鼻腔炎併存率、過去の血液好酸球数、過去の吸入ステロイド量、過去及び直近の胸部CTで細気管支炎罹患葉数が有意に多かった。IL4RA rs8832、IL13 rs20541についても解析を行ったが、mReiff scoreや細気管支炎の罹患葉数との関連は認めなかった。本研究でCC型での細気管支病変が、好酸球性か否かは確認できなかったが、好酸球性副鼻腔炎の併存率から推察すると一定の割合で好酸球性細気管支炎も存在すると考えられる。喘息の細気管支病変例で、好中球性気道炎症を呈するびまん性汎細気管支炎と同様のリスク多型が確認されたことは、分泌型ムチンの異常、気道クリアランスの障害が、炎症型を問わず細気管支病変の形成に寄与する可能性が推察される(J Allergy Clin Immunol 2023 Epub ahead of print)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
既に解析手技などが確立されており、順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
既に取得した検体において解析を着手しているが、気管支拡張像を呈する症例から、喀痰採取し、16sRNAを用いたmicrobiome解析、喀痰上清のDPP-1, HMGB-1, Galectinなどを測定し、efferocytosisの程度と画像・microbiomeとの関係を解析する。
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Report
(1 results)
Research Products
(3 results)