天疱瘡における好中球及び好酸球活性化機序の解明と医学的応用に関する研究
Project/Area Number |
22K08419
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 53050:Dermatology-related
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
石井 文人 久留米大学, 医学部, 准教授 (80330827)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
TEYE KWESI 久留米大学, 付置研究所, 助教 (30599303)
古賀 浩嗣 久留米大学, 医学部, 講師 (40461412)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 天疱瘡 / 自己抗体 / 自己抗原 / ELISA法 / 好酸球 / 好中球 |
Outline of Research at the Start |
天疱瘡における好酸球・好中球浸潤の関連について、一部の病型ではこれら炎症細胞浸潤をみるが、どのように病態形成に影響しているかその存在意義や詳細なメカニズムについて本質を捉えた研究はいまだ報告はなく、好酸球や好中球の表皮細胞間接着障害に関与するメカニズムとは何か、浸潤する炎症細胞と抗原抗体反応のプロファイリングに相関性が見いだせるか、そのプロファイリングと臨床型との相関性は見いだせるのか、さらに抗炎症剤の治療的役割を検討できるか、解明することを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
天疱瘡における好酸球・好中球浸潤の関連について、一部の病型でみられる炎症細胞浸潤の病態形成に影響について、その存在意義や詳細なメカニズムについて本質を捉えた研究はいまだ報告はなく、好酸球や好中球の表皮細胞間接着障害に関与するメカニズムや、浸潤する炎症細胞と抗原抗体反応のプロファイリングの相関性、さらにそのプロファイリングと臨床型との相関性について検討し、天疱瘡の病態解明を目的とする。 当該年度中に久留米大学皮膚科で多くの自己免疫性水疱症症例の診断検査を施行し、本研究の対象疾患である天疱瘡症例を渉猟した。蛍光抗体法、ELISA法および免疫ブロット法を用いて、診断および抗原抗体プロファイリングを行い、また病理組織学的に炎症細胞浸潤の評価を行った。亜型の天疱瘡以外に、古典型天疱瘡においても好酸球浸潤を示す所見が得られた。また、各天疱瘡症例の抗原抗体プロファイリングにおいて、デスモグレイン(Dsg)とは別にデスモコリン(Dsc)に対する自己抗原の検討について、ELISA法での施行を予定していたが、Dsc蛋白の減量のために、あらためてDsc蛋白作製からELISA法の確立について検討を行った。 多くの検討から得られた天疱瘡の情報を踏まえて様々な自己免疫性水疱症の抗原抗体解析を施行し、和文および英文論文として発表した。これらの研究結果は種々の天疱瘡疾患における正確な診断および適切な治療の選択に大いに役立つものである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の施行中に、さらに多くの新規天疱瘡症例を見出し、その患者の皮膚組織検体、血清などの生体試料を保存したことは、今後の本研究に有用であった。また、これらの患者の臨床的・免疫学的・生化学的検討から、天疱瘡の特殊な亜型臨床的特徴(増殖性天疱瘡と疱疹状性天疱瘡など)を見出し、一部の古典型天疱瘡においても抗デスモコリン(Dsc)抗体を検出したことは、今後の本研究の推進に役立つものであった。本研究の特徴のひとつでは、抗デスモグレイン(Dsg)抗体以外に、抗Dsc抗体の検出を合わせて、抗原抗体プロファイリングであるが、Dsc-ELISAを施行するために必要なDsc蛋白量が減り、あらためて本研究の遂行に必要なDsc蛋白の作製およびELISA法の確立を行ったため若干の遅れを生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の施行中に、さらに多くの新規天疱瘡症例を見出し、その患者の皮膚組織検体、血清などの生体試料を保存したことは、今後の本研究に有用である。また、これらの患者の臨床的・免疫学的・生化学的検討から、天疱瘡の特殊な亜型臨床的特徴(増殖性天疱瘡と疱疹状性天疱瘡など)を見出し、抗デスモコリン抗体を検出したことは、今後の本研究の推進に役立つ。また、今までの研究の過程で得られた、蛍光抗体法、ELISA法、免疫ブロット法の結果、多くの臨床的研究、自己抗原の解析、新しい網羅的な自己免疫性水疱症の分類などの多くの研究結果を和文および英文論文として発表した。 多くの症例に対する抗原抗体解析の継続とともに、炎症細胞浸潤の評価のために免疫染色法やex vivo 病態実験モデルの施行などの、研究の推進をしていく予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(29 results)
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[Journal Article] Sitagliptin-associated bullous pemphigoid with autoantibodies against BP230 and laminin-3322022
Author(s)
Omori R, Miyagaki T, Kubo M, Komaki R, Kishi A, Kuroda E, Okudaira A, Ohashi H, Takeuchi S, Koga H, Ishii N, Kadono T
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Journal Title
International Journal of Dermatology
Volume: 61
Issue: 5
DOI
Related Report
Peer Reviewed
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