Project/Area Number |
22K08448
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54010:Hematology and medical oncology-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
田所 優子 金沢大学, がん進展制御研究所, 助教 (00447343)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 造血幹細胞 / ニッチ / 老化 |
Outline of Research at the Start |
幹細胞は、微小環境(ニッチ)との相互作用によって組織恒常性の維持に寄与している。幹細胞とニッチの関係は加齢とともに変化し、組織の老化に関与すると考えられるが、その詳細は不明である。我々は最近、加齢に伴う免疫反応の変化が造血幹細胞の老化を亢進することを見出した。本研究では、加齢とともに形成される老化ニッチの本態解明と、それによる造血幹細胞の老化促進機構の解明を目的とする。本研究の推進により、造血老化の予防・治療法開発への基盤形成が期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
幹細胞は、微小環境(ニッチ)との相互作用によって組織恒常性の維持に寄与している。幹細胞とニッチの関係は加齢とともに変化し、組織の老化に関与すると考えられるが、その詳細は不明である。最近我々は、加齢に伴う免疫反応の変化が造血幹細胞の老化を亢進することを見出した。本研究では、加齢とともに形成される老化ニッチの本態解明と、それによる造血幹細胞の老化促進機構の解明を目的とする。この目的達成のために、老化ニッチ構成因子を特定し、老化ニッチ因子による造血幹細胞エイジングの進展メカニズムを明らかにする。さらに、高齢者において高頻度に生じるクローン性造血に関して、加齢に伴い老化ニッチが形成されるとともに造血幹細胞変容が起こる過程においてどのようにクローン性造血が進展するのかについて、モデルマウスを用いてメカニズムを明らかにする。 令和5年度は、造血幹細胞エイジングにおける老化ニッチの本態解明を行うために、前年度のIfng欠損マウス・Il17a欠損マウスの解析に加えて、IFNγとIL-17Aのダブル欠損マウスも作製し解析を行った。結果として、それぞれの単独欠損に比べて更なる表現型の改善を示すことはなかった。さらに、クローン性造血の進展メカニズムを解明するために加齢Tet2変異マウスを作製した。若齢タイプと加齢タイプの造血幹細胞を採取し、骨髄移植による機能解析を行った。その結果、両タイプの造血幹細胞では、クローン性造血において異なる役割があることが示唆された。今後、長期的な解析を行う。また、腸内細菌由来代謝物による造血幹細胞への影響を調べるためにGpr109a欠損マウスの解析を進めている。Gpr109aの欠損は、造血幹細胞の細胞周期に影響することを示唆するデータが得られた。今後さらなる解析を進める。本研究の推進により、造血老化の理解に寄与することが期待される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和5年度は、マウスの解析も進み、一定の解析結果が得られた。クローン性造血においても加齢との関連についてデータが得られ始めている。よって、当初の計画がおおむね達成されており、総じて順調に進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、引き続き各マウス造血幹細胞の機能解析と腸内細菌由来代謝物の効果の解析を行うとともに、老化ニッチ形成機構の解明についても進めていく。
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