Project/Area Number |
22K08488
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54010:Hematology and medical oncology-related
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Research Institution | Fujita Health University |
Principal Investigator |
川瀬 孝和 藤田医科大学, 国際再生医療センター, 准教授 (30463194)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上堀 淳二 京都大学, 医生物学研究所, 特定助教 (20432429)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | サイトメガロウイルス / T細胞受容体 / T細胞療法 / iPS細胞 / 再生キラーT細胞 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、移植後の難治性ウイルス感染症の中で最も頻度の高いサイトメガロウイルスを対象とし、iPS細胞から誘導し大量に作成することが可能なキラーT細胞に、種々のサイトメガロウイルス抗原特異的TCRを遺伝子導入し、iPS細胞由来遺伝子改変キラーT細胞を作成する。多数作成したT細胞のうち、効果的に感染細胞を排除し、GVHDを惹起しない細胞を選出すること目的とする。この方法が確立されれば、難治性ウイルス感染症に対する養子T細胞療法の問題点を一気に解決し、一般的な治療法として確立できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
同種造血幹細胞移植後のウイルス感染症のうち、一般的な治療が奏効しない難治性ウイルス感染症は、その後の治療法に乏しく、移植後の死因の3分の1を占める。本研究では、移植後の難治性ウイルス感染症の中で最も頻度の高いCMVを対象としたiPS細胞由来遺伝子改変T細胞療法開発のために、CMV特異的T細胞受容体(TCR)を多数クローニングし、そのTCRの機能評価を行った。CMVに既感染の健常人ドナーの末梢血単核細胞をCMV特異的テトラマーで染色し、テトラマー陽性細胞をフローサイトメトリーにて単離した。単離した細胞のシングルセル解析の情報から、TCR導入ベクターを作成して、TCRから適切なシグナルが入った際に蛍光タンパクが発現するよう遺伝子操作をしたJurkat細胞にCMV特異的TCRを遺伝子導入した。このCMV特異的TCR発現レポーターjurkat細胞とCMV抗原ペプチドをパルスした細胞株を共培養し、クローニングしたTCRの抗原特異性を確認した。抗原特異性が確認されたTCRに関して、TCR発現レポーターjurkat細胞と段階希釈したCMV抗原ペプチドをパルスした細胞株を共培養し、フローサイトメトリーで蛍光強度を測定することにより、TCRの抗原親和性を検討した。また、TCRをiPS細胞より誘導した再生キラーT細胞に遺伝子導入して、CMV抗原ペプチドをパルスした細胞株を効率的に殺傷することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は昨年度にひきづつきTCRのクローニングをすすめ、現在までに14名の健常ドナーよりサイトメガロウイルス特異的TCRをクローニングした。さらに、今年度はこれらクローニングしたTCRのなかでドナーの末梢血中で頻度の高かったTCRを優先して評価を行ったところ、現在までに高い抗原親和性と細胞傷害性をもつ2つのHLA-A*24:02拘束性サイトメガロウイルス特異的TCRを同定することができた。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、サイトメガロウイルス特異的T細胞受容体のクローニングを行なっていくが、今後はクローニングした有効性と安全性の評価を重点的に行い、効果的に感染細胞を排除し GVHDを惹起しないことが期待されるT細胞受容体を選別していく。
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