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マンノース受容体陽性マクロファージを標的にした大血管炎治療への挑戦

Research Project

Project/Area Number 22K08558
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 54020:Connective tissue disease and allergy-related
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

古田 俊介  千葉大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (10422221)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 裕史  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
Project Period (FY) 2022-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords大血管炎 / マンノース受容体 / マクロファージ
Outline of Research at the Start

近年、マンノース受容体(MMR)を発現しているマクロファージが大血管炎の炎症局所に集積していることが報告されたが、大血管炎におけるMMR陽性マクロファージの役割は依然不明である。本研究では、MMR陽性マクロファージがPlatelet Factor 4とMatrix Metalloproteinase 12をはじめとする起炎症蛋白を産生するという独自データをもとに、マウスモデルを用いてMMR陽性マクロファージの大血管炎の病態形成における役割を明らかにすることで、MMR陽性マクロファージを標的とした大血管炎の新規治療法開発のための基盤を構築する。

Outline of Annual Research Achievements

高安動脈炎(TAK)/巨細胞性動脈炎(GCA)は大型血管(大動脈とその一次分岐)を炎症の主座とする大血管炎である。近年、IL-6などを標的とした生物製剤の臨床応用により一部の患者の予後は改善されたが、依然として治療抵抗性の難治例が存在し、動脈の閉塞、拡張などの不可逆的な変化をきたし予後不良である。造影CTやPET-CT、血管造影検査などの画像検査以外に大血管炎の活動性を正確に評価する特異的指標がないのも臨床上大きな問題となっている。 近年、マンノース受容体(MMR)を発現しているマクロファージが大血管炎の炎症局所に集積していることが報告されたが、大血管炎におけるMMR陽性マクロファージの役割は依然不明 である。本研究では、MMR陽性マクロファージがPlatelet Factor 4 (PF4)とMatrix Metalloproteinase 12 (MMP12)をはじめとする起炎症蛋白を産生するという独自データをもとに、マウスモデルを用いてMMR陽性マクロファージの大血管炎の病態形成における役割を明らかにすることで、MMR陽性マクロファージを標的とした大血管炎の新規治療法開発のための基盤を構築する。同時にMMR陽性マクロファージが産生する分泌蛋白に注目し、大血管炎に特異的な新規活動性マーカー を同定する。2023年度、マウスを用いたLactobacillus caseiの細胞壁抽出物(LCWE) 誘導性大血管炎モデルのセットアップを試みたが、大血管局所への炎症細胞浸潤の程度が低く、解析に難渋した。そこでTLRリガンド刺激によるマウス脾臓内のマクロファージの挙動について新たに解析を追加している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2023年度、申請者は、マウスを用いたLactobacillus caseiの細胞壁抽出物(LCWE) 誘導性大血管炎モデルのセットアップを行なっていた。LCWE 250μgを4-5週齢のマ ウス腹腔内に投与すると14日後に大動脈への炎症細胞浸潤(大動脈炎)や冠動脈の炎症、動脈瘤の形成などが認められる(Arthritis Rheumatism 1985:28:652 )。 申請者は、マンノース受容体(MMR)陽性マクロファージが炎症局所に浸潤してくる条件を大血管病理組織やフローサイトメトリーを用いて検討したが、十分な解析が可能となる条件が見出せなかったため、TLRリガンド刺激による脾臓内マクロファージの挙動について解析を行なっている。

Strategy for Future Research Activity

2023年度、申請者は、マウスを用いたLactobacillus caseiの細胞壁抽出物(LCWE) 誘導性大血管炎モデルを用いて、多数のマンノース受容体(MMR)陽性マクロファー ジが炎症局所に浸潤してくる条件を大血管病理組織やフローサイトメトリーを用いて検討していたが、解析に足る炎症細胞浸潤は認められなかった。そこで申請者はTLRリガンドによる脾臓内のマクロファージ動態に注目し解析を行うこととした。同条件により、脾臓組織を用いたsingle cell(sc)RNA-seqデータの解析を行い、集積してくるMMR陽性マクロファージの遷移状態の解析(trajectory解析)やRNA velocityからの MMR陽性マクロファージ分化状態の推測(velocity解析)を行うことにより、定常状態の細胞集団から疾患特異的細胞集団への分化経路を明らかにする。 これらの 結果により、大動脈炎でMMR陽性マクロファージにおいて発現する遺伝子群が明らかとなる。

Report

(2 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report

URL: 

Published: 2022-04-19   Modified: 2024-12-25  

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