Project/Area Number |
22K08604
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
西園 晃 大分大学, 医学部, 教授 (70218155)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 狂犬病 / 曝露後発症予防 / 抗ウイルス薬 / in vivoイメージング / 曝露後発症予防治療 / 抗ウイルス剤 |
Outline of Research at the Start |
狂犬病は狂犬病ウイルスによって引き起こされる致死率ほぼ100%のウイルス性脳炎で、発症後の有効な治療法はない。最重症の咬傷曝露(WHOのカテゴリーIII)に対して現状に即した「より確実なPEP」の確立に向け、本研究課題では、RIGの代替としての抗ウイルス塗布剤の局所投与による、曝露部位でのウイルス不活化を目指したより確実な投与法の有効性検討を行う。本研究の成果は、世界の公衆衛生に対してのみならず、グローバル化した今日における日本の海外渡航者医療の観点からなども貢献できる。
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Outline of Annual Research Achievements |
全研究期間を通じて、狂犬病重症(カテゴリーIII)曝露に対するより確実な治療レジメの提案を目指し、抗狂犬病免疫グロブリン(RIG)の代替として抗ウイルス薬を用いることで、咬傷曝露局所での感染ウイルス量の減衰・消失を目指した、新しいPEPの立案と実証を行い、狂犬病流行地での曝露後治療への臨床応用を見据えた研究を行う。 昨年初年度には、カテゴリーⅢを模した創傷感染モデルマウスを用いて経口、塗布によるファビピラビル投与後のワクチン接種の有効性の評価を目的とし、PEPとしてワクチン接種のみ、ワクチン接種に加えて接種0日目にHRIG投与、接種0から6日目にファビピラビルの経口投与(300mg/kg)、さらに同様の期間ファビピラビル含10%ワセリン軟膏を局所塗布、の4群を設定し、脊髄・脳内へのウイルス侵入と生死について観察した。HRIG群あるいはファビピラビル投与(経口、塗布)群ではすべてが生残し、ファビピラビルの投与はHRIG同様にPEPにおける初期ウイルス増殖抑制のための薬剤として代替できる可能性を示し英文論文として発表した。 本年度はファビピラビルをPEPに実際の臨床現場で用いることが可能かを検討するため、代表的狂犬病侵淫国であるバングラデシュ チッタゴンにあるBangladesh Institute of Tropical and Infectious Diseases (BITID) Hospitalの関係者と会議を重ねた。本病院では年間200-400例の動物咬傷事例と、10例前後の狂犬病真性患者が報告されており、ここでのカテゴリーIII受傷患者に対して行われるPEPに、ファビピラビルをアドオンしたレジメでの臨床研究(優位性または非劣性試験)の実施に向けて、病院の倫理審査委員会と検討を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
狂犬病ウイルス曝露直後に、ファビピラビルの経口投与に加え軟膏剤塗布による局所でのウイルス増殖抑制効果・生残効果について感染モデルマウスを用いたin vivoの実験で確認でき、本研究当初の目的が動物レベルで確認され、これを国際学術誌や国際学会での発表も行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
本法は狂犬病侵淫国の実際の臨床現場での応用が速やかに望まれるため、代表的な狂犬病侵淫国であるバングラデシュを対象国とした臨床試験に向けた検討を開始する。
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