Project/Area Number |
22K08608
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
斎田 瑞恵 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00626351)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内藤 俊夫 順天堂大学, 医学部, 教授 (10365570)
田部 陽子 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70306968)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | Single cell / 免疫細胞 / HIV感染者 / サイトカイン / HIV感染症 / COVID-19 ワクチン / 免疫プロファイリング |
Outline of Research at the Start |
新型コロナウイルスワクチン接種によって誘導される抗体価や感染防御能は、ワクチンの種別や接種者の免疫応答によって異なり、特に免疫不全疾患患者に対する中和抗体誘導性能、抗体持続 期間等の明確化が喫緊の課題である。 そこで、本研究では、複数の異なるワクチンを接種したHIV感染者を対象に、接種前後の単球を 中心とした自然免疫応答の変化をプロファイルする。さらに、接種後副反応や中和抗体を含む抗体産生能の変化を短期、中期、長期的な追跡によって、HIV感染者に最適なワクチン種別と副反応、期待される中和抗体力価や持続期間を確認し、安全かつ効果的なワクチン接種機会を提供する。
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Outline of Annual Research Achievements |
昨年度実施した「Single cell RNA-seq解析と血球表面マーカー解析及びサイトカインパネル解析を実施し、先行研究で得られた結果より単球系細胞の役割に注目しつつ、特定の免疫細胞の活性化をシングルセルレベルで明らかにし、これらの変化に関与する細胞シグナル経路や免疫細胞間の相互作用を解明するための解析」で採取した末梢血単核細胞の中から、臨床背景や治療経過によって接種ワクチン毎に2症例を選定し、scRNA-seq, レパトア解析を実施する。シングルセルレベルで免疫細胞クラスター の増減を検出し、昨年度の解析で得られたサイトカイン産生およびリンパ球サブセットデータを検証し、重症化に至る際に活性化されるシグナル経路(TNF-α, JAK-STAT経路等)についても併せて検討した。 HIV感染者とHIV非感染者の免疫細胞クラスターを特定し、併せてリンパ球サブセットデータを解析しており、現段階でわずかな違いではあるが一定の解析結果を得ている。現在、単球系細胞に着目し、活性化をシングルセルレベルでさらなる解析を進めており、scRNA-seq, レパトア解析も並行して解析している。 さらには、中和活性測定の追加を予定しており、細胞シグナル経路や免疫細胞間の相互作用のさらなる解析を検討している。臨床的症状と血液検査、サイトカインパネル解析、シングルセルレベルの解析に至るまで、一連の流れについて、解析を明瞭化し、評価する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シングルセルレベルで免疫細胞クラスター の増減を検出し、昨年度の解析で得られたサイトカイン産生およびリンパ球サブセットデータを検証する予定でしたが、データの検証に時間を要してしまい、思うように進められなかった。また、重症化に至る際に活性化されるシグナル経路(TNF-α, JAK-STAT経路等)を併せて検討したが、不十分な検討になっている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度に続いて「重症化に至る際に活性化されるシグナル経路(TNF-α, JAK-STAT経路等)の検討を十分に行う。 HIV感染者15名、健常人15名における、3回目のワクチン接種の前後において、COVIDワクチン抗体価の測定およびサイトカインとの連動について評価も継続して実施していく。 HIV感染者と健常人におけるわずかな違いが認められるも、データ解析に時間を要していたが、中和活性の測定を追加することにより一定の見解を得られる可能性があり、さらなる解析を行う。
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