Preparation of a novel recombinant human immunoglobulin effective for the treatment of severe febrile thrombocytopenia syndrome (SFTS)
Project/Area Number |
22K08612
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54030:Infectious disease medicine-related
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Research Institution | Okayama University of Science |
Principal Investigator |
森川 茂 岡山理科大学, 獣医学部, 教授 (00167686)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | SFTS / DNA免疫 / 抗体遺伝子 / 人獣共通感染症 / マダニ / イムノグロブリン / 治療 / 組換え抗体 |
Outline of Research at the Start |
SFTSはマダニ媒介性急性ウイルス感染症であるが、ネコ科動物はヒト以上に感受性が高く、致死率は60%で大量のウイルスを排泄し飼い主や獣医医療従事者等への感染症例が多数報告されてきた。ネコやヒトと比べてウサギは抗体応答が良く、DNAワクチンによる免疫では非常に高いウイルス中和抗体が誘導できる。そこで、本研究では、免疫ウサギのプラズマ細胞からSFTSウイルス中和活性のある抗体遺伝子をクローニングして感染防御能の高いクローンあるいは組合せを検索し、抗体遺伝子をヒト型化することにより治療用IgG製剤開発に資する知見を得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
SFTSはマダニ媒介性急性ウイルス感染症であるが、ネコ科動物はヒト以上に感受性が高く、致死率は60%で大量のウイルスを排泄し飼い主や獣医医療従事者等への感染症例が多数報告されてきた。ネコやヒトと比べてウサギは抗体応答が良く、DNAワクチンによる免疫では非常に高いウイルス中和抗体が誘導できる。そこで、本研究では、免疫ウサギのプラズマ細胞からSFTSウイルス中和活性のある抗体遺伝子をクローニングして感染防御能の高いクローンあるいは組合せを検索し、抗体遺伝子をヒト型化することにより治療用IgG製剤開発に資する知見を得ることを目的とする。初年度は、pCAGプラスミドにSFTSウイルスGPC遺伝子を組み込んだDNAをリポソームと混合して、ウサギ(NJW種)の皮下・筋肉内に接種して免疫応答を調べた。以前、ウサギ(日本白色種)にDNA免疫した時の免疫応答と比較してNJW種では抗体応答が1/20程度と低かった。そこでこれまでに2〜3週間間隔で7回免疫して高力可能抗体応答を誘導できるかを検討している。その結果、7回の免疫で有意な抗体上昇が認められたため、現在更に追加免疫を行っている。ウサギ(NJW種)のは、ウサギIgG可変領域のRT-PCR増幅プライマーを本種のウサギ用に開発されたのを用いるためであるが、抗体応答が追加免疫でも不十分な場合には、日本白色種IgG用のプライマーを開発して、日本白色種にDNA免疫してウサギ抗体遺伝子をクローニングする方法に切り替える予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究では、ウサギにDNA免疫により高力価のSFTSウイルス中和抗体を誘導して、抗体遺伝子の可変領域をクローニングして、ヒト型イムノグロブリン製剤開発を目指すが、ウサギのDNA免疫による抗体応答が、予定地と比較して不十分なため追加免疫を実施しているため、当初予定に比べて進捗は遅れている。なお、組換えワクチニアウイルスによりSFTSウイルスのGPCとNPを発現してウイルス様粒子(VLP)を作製して大量に精製し、標識することによりウサギのプラズマ細胞培養からSFTSウイルス特異的GPC抗体を検出する系は作成している。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究では、NJW種のイムノグロブリン遺伝子の可変領域周辺部位の増幅用プライマーが確立していることから、NJW種のウサギにDNA免疫している。DNA免疫では、日本白色種のウサギでは非常に高い抗体と応答があったことから、NJW種のウサギでも同様の抗体応答を期待していたが、かなり抗体応答が低かったため追加免疫を継続している。このまま、抗体価の上昇が認められない場合を想定して、日本白色種のウサギ由来プラズマ細胞培養から、1細胞由来RNAからIgG可変領域がNJW種用に開発されたRT-PCRが同様に増幅できるかを検討している。増幅できると個が確認されれば、日本白色種のウサギにDNA免疫してPBMC及び脾細胞の単細胞培養上清から抗体検出して抗体遺伝子クローニングする方法に切り替える。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)