Project/Area Number |
22K08650
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 54040:Metabolism and endocrinology-related
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
森野 勝太郎 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (90444447)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柳沢 大治郎 滋賀医科大学, 神経難病研究センター, 准教授 (50581112)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ミトコンドリア / サルコペニア / マイクロRNA / 糖代謝 / 脂質代謝 / microRNA |
Outline of Research at the Start |
本研究はミトコンドリア機能調節を行っていると考えられるmicroRNA-494が、加齢にともなう筋量や筋力の低下、認知機能や活動性の低下にどの様な影響を与えているのかどうかを件相するために計画された。本研究の推進が、生活習慣介入や薬剤開発の起点となることを目指している。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、microRNA特にmiR-494がサルコペニア及び認知機能に与える影響をin vivoで検討し、治療や予防の標的となり得るかについて検証する事である。予備検討では、2歳齢まで飼育したmiR-494ノックアウトマウスは、加齢に伴う握力低下が起こりにくく、Type2Xファイバーが優位になっている事を確認していた。本年度の検討で、miR-494ノックアウトマウスは有意に寿命が長い事が分かった。また、自発的運動を観察するとmiR-494ノックアウトマウスは明らかに多く、活動性が高い事も確認された。代謝ケージによる検討では、miR-494ノックアウトマウスでは有意に呼吸商が低く、脂肪をエネルギー基質として用いやすい事も確認された。加えてトレッドミルを用いた走行距離もmiR-494ノックアウトマウスで延長しており、じきゅ力がることも分かった。分担研究者である柳沢博士の協力によりマウスの認知機能について検討したが、Y迷路試験では認知機能の改善は認めなかった。しかしながら、新規物体認識試験では中心部に入る頻度がmiR-494ノックアウトマウスでは明らかに多く、野生型に比べて不安が明らかに少ない事が示唆された。miR-494の骨格筋における役割はある程度明らかにできたものの、中枢神経における役割は不明のままである。計画当初は認知機能を中心に研究を深化する予定であったが、現時点では、寿命延長効果に重きを置き、3年目の計画であった寿命に対するメカニズムを解明すべく、追加実験を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画を着実にこなしており、進捗は順調であると考える。動物実験施設の改築に伴い、マウスの移動制限などがあるが、何とか工夫して実験を実行している。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は認知機能に対するmiR-494の役割を検討する予定であった。現時点でmiR-494の認知機能に対する効果が限定的である事から、別の脳神経疾患における役割について検討を試みようとしている。学内の共同研究によりALSモデルあるいはパーキンソンモデルでの検討ができないか協議中である。このため2024年度で実施予定であった寿命延長や治療標的に関する検討を前倒しで実施していく予定である。
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