Project/Area Number |
22K08875
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55020:Digestive surgery-related
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
前田 広道 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 講師 (20437734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松崎 茂展 高知学園大学, 健康科学部, 教授 (00190439)
長崎 慶三 高知大学, 教育研究部自然科学系理工学部門, 教授 (00222175)
花崎 和弘 高知大学, 医学部附属病院, 特任教授 (30240790)
高橋 迪子 高知大学, 医学部, 特任助教 (40868189)
竹内 啓晃 国際医療福祉大学, 成田保健医療学部, 教授 (90346560)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | ピロリ菌 / ファージ |
Outline of Research at the Start |
日本人の胃癌の90%以上の原因となるピロリ菌感染症に関連して、ファージエピソームのピロリ菌病原性への関与メカニズムの解明を目的に本研究を実施する。具体的にはファージエピソームの胃内定住ピロリ菌への拡散・定着および保持機序の解明、ピロリ菌の運動性などへの影響、胃上皮への影響についてを明らかにし、胃癌の早期発見・早期治療につながるような、ピロリ菌保菌者中の胃癌高リスク群の抽出といった新しい医療技術の基礎構築に向けた研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
ピロリ菌に感染するバクテリオファージ(ファージ)は、他の菌種に感染するファージと異なり数が少ない。増殖活性が確認できるものとしては、世界で4種しか報告されておらず、それらはすべて単一のファージグループ genus Schmidvirusに属している。その稀少さのゆえに、そのライフサイクルはほとんど明らかとなっていない。本研究では、研究代表者らが分離した2種のSchmidvirus KHP30およびKHP40のライフサイクルの解析を進めている。これらのファージは、形態とDNA配列は相互に類似しているものの、DNAゲノム相同性は比較的低く、同じSchmidvirus に属しているが、相互に別種であると考えられている。 これらは、それぞれピロリ菌株NY43とKMT83の培養上清中に自然誘発されることから、これらのファージは、ピロリ菌細胞の中では、宿主菌のDNAに挿入された状態(溶原化状態)、あるいは挿入されることなくエピソームとして存在している状態(偽溶原性状態)にあると予想される。また、前の研究でNY43株の単一コロニーを行なうと、その90%でDNAを失うことが示されていた。しかし本研究においてKMT83株において単一コロニー分離を行なっても、ファージDNAが脱落する傾向は観察されなかった。そのため、これらのNY43株およびKMT83株の細胞の中には、ファージDNAは共存しているものの、その存在様式はかなり異なるのではないかと予想された。そのため、これらのファージのライフサイクルを解明するために、NY43株およびKMT83株の全DNAを抽出し、次世代シークンサーにより全塩基配列を解読し、解析を行なっている。その結果、ピロリ菌株内の、KHP30 DNAとKHP40 DNAの存在様式に大きな相違があることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
エピソーム保持機構に関連する研究を実施し、ピロリ菌株内の、KHP30 DNAとKHP40 DNAの存在様式に大きな相違があることを明らかとした。
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Strategy for Future Research Activity |
ファージエピソームのピロリ菌病原性への関与メカニズムを解明するため、細胞内エピソームが菌体の増殖能、運動性および胃への定着能に及ぼす影響の検討を行う。
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