Project/Area Number |
22K08936
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
迫田 直也 岩手医科大学, 医学部, 助教 (00839037)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤井 泰宏 岡山大学, 大学病院, 助教 (40534673)
中谷 達行 岡山理科大学, フロンティア理工学研究所, 教授 (50520920)
逢坂 大樹 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70839141)
笠原 真悟 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90233692)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | Diamond-like carbon / タンパク吸着 / タンパク網羅的解析 / 表面界面 / バイオミメティック / ePTFE / カルボキシル基 / アミノ基 / プロテオーム分析 / 異物界面 / ePTFE人工血管 / Proteome Analysis / Protein Adsorption / 人工血管 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、4種類のDLCをePTFE人工血管内面にコーティングしタンパク吸着の特性を分析し、医療への応用につなげる。まずヒト前血漿を用いて、SDS-PAGE試験を行い、各種タンパク吸着のバンドを得られることを確認する。また、簡易TMT試験に必要なタンパク量が得られるか確認する(得られないことはないと予想されるが必要な確認である)。その後、簡易TMT試験を思考し、ヒト血漿タンパクの内、どの種のタンパクが各種コーティングによって付着するのか?その付着量比を得て、各種DLCがどのようなタンパク吸着特性を有するのか?確認する。本研究の結果は各種DLCの医療適用に繋がるDataとなる。
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Outline of Annual Research Achievements |
Diamond-like Carbon (DLC) は生体と同じく炭素と少量の水素を主体とした物質で、その表面は非常に非活性な状態である。血液に対しても比較的不活性で、血液の反応性としては血管内皮に近いものがある。実際の血管内皮表面はタンパクで覆われており、その表面にはカルボキシル基やアミノ基といった官能基が多数存在する。DLCコーティングにこれらの官能基を付加した方がより生体に近づいた(バイオミメティックな)DLCとなるのではないかと考え、カルボキシル基付加DLC(C-DLC)、アミノ基を付加DLC(A-DLC)開発を試み、成功した。 DLC はextended polytetrafluoroethylene(ePTFE)界面を親水性に傾けるが、カルボキシルDLCではさらに親水性が向上しており、官能基付加は実際に界面に大きな変化を与えている事が確認されている。本年度は、アミノ基付加の最適化が終了、これについては論文を公表した。さらに両性DLCの開発が完了、本研究に使用する両性付加DLCの成膜条件も確定した。 ヒト全血漿を用いた、全血漿接触試験を施行し、SDS-PAGE試験でタンパクの網羅的付着を確認した。簡易TMT解析のプロトコールを策定し、測定外注先の島津テクノリサーチ社と最終的な打ち合わせを行い、ヒト全血漿接触後の付着タンパクの網羅的解析試験を現在施工中である。解析の途中経過報告を先日うけたが、アルブミン単独での吸着、フィブリノーゲン単独での吸着試験と異なる可能性が示唆されている。 今後は解析の最終報告をうけて解析を進める予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年簡易TMT試験を本年度実行できた。解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
簡易TMT試験の解析結果を分析完了し、学会発表と論文公表を予定している。
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