Project/Area Number |
22K08942
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55030:Cardiovascular surgery-related
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
天野 英樹 北里大学, 医学部, 教授 (60296481)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江島 耕二 北里大学, 理学部, 教授 (30327324)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | mPGES-1 / EP4 / Treg / TGF-beta / 虚血改善 / 制御性T細胞 / 血管新生 / 虚血改善効果 / 免疫細胞 / Rag2KO / PGE2 / Tres |
Outline of Research at the Start |
飲食の欧米化や高齢化により虚血性心疾患や末梢動脈疾患の患者が増加している。これらに対する経皮的動脈形成術やバイパス術などが確立されているが,中には治療困難例があり,血管新生療法が注目されている。血管新生は既存の血管から新生血管が形成される一連の生体反応で虚血改善に必要不可欠であり,様々な炎症性mediatorにより制御されている本研究はこの研究成果をさらに発展させ,制御性T細胞(Treg)のPGE2とその受容体(EP受容体)が血管新生及び虚血改善に直接的関与しているか否かについて着目した。本研究の成果は新たな虚血性心疾患や閉塞性動脈硬化症の治療薬の開発につながる可能性がある。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度はTregのmPGES-1/PGE2経路が虚血改善効果に関与しているか否かについて検討を行った。mPGES-1KOに対し①WT由来のTregと非Tregを移植後に虚血改善効果の違い②Tregを活性化した時にPGE2のどのEP受容体の発現の効果の違い③Tregを活性化した時に血管新生促進因子の増強効果の違いの3つを検討を行った。①WT由来のTreg移植によるmPGES-1KOの虚血改善効果について:WTの胸腺からTregと非Tregを抽出し,mPGES-1KOに移植後,虚血モデルを作製し,経時的に左右血流比を測定したところWT由来のTrgeを移植したmPGRS-1KOはWT由来の非Tregを移植した群より有意に虚血の改善効果を認めた。②活性化TregにおけるEP4受容体の発現効果の検討:WT及びmPGES-1KOの胸腺組織からセルソータを用いてTregを抽出,活性化後,EP1-4の受容体の発現を解析したところWT及びmPGRS-1KOで有意差を認められなかったがWTでは虚血後,EP4受容体の発現が他の受容体より有意に増強を認めた。EP4受容体が虚血改善に関与していることが推測された。③虚血改善時のEP4受容体の役割:WTで選択的EP4受容体刺激薬または選択的EP4受容体拮抗薬を投与すると選択的EP4受容体刺激薬投与群は対照群と比較し有意に虚血改善を認め、逆に受容体拮抗薬を投与すると虚血改善の遅延を認めた。④Tregの血管新生促進因子(TGF-beta)の発現効果の検討:WT及びmPGES-1KOのTregを2の方法で抽出し,活性化後 TGF-betaの発現を検討したところmPGES-1KOはWTと比較し有意に低下を認めた。⑤虚血改善効果におけるTGF-betaの役割の検討:WT にTGF-beta中和抗体を投与すると対照群と比較し有意に虚血改善の遅延を認めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実績で記した③と④の実験で当初、WTとmPGES-1KOの2種類のマウスを用いて研究を行う予定であったが、mPGES-KOの繁殖が予定通りに進まなかったためWTのみの研究になった。本年になり繁殖が予定通りに進んでいるためmPGES-1KOを用いて実験を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は内因性TregのEP4受容体が虚血改善効果に関与しているか否か検討する予定である。具体的には以下の①ー③に記す。①EP4KOに対しWTと比較し虚血筋組周囲のTregの集積及び虚血改善効果の違い②EP4KOにWT由来のTregと非Tregを移入することでの虚血改善効果の違い③Rag2KOにEPKOまたはWT由来のTregを移入することでの虚血改善効果の違いの3つを検討する予定である。実験内容は以下に記した通りで、共同研究者の江島耕二と行う。①虚血改善効果における内因性のEP4受容体の役割の検討(天野英樹)EP4KOとWTでモデル作製後, 虚血モデルを作製し,経時的に左右血流比を測定する。虚血筋肉組織でCD31とFoxp3に対する免疫組織化学を行いNIH imageソフトで解析を行う。②虚血改善効果におけるTregのEP4受容体の役割(天野英樹,江島耕二):WTの胸腺からTreg(CD4+CD25+)と非Tregs(CD4+CD25-)を抽出し,EP4KOに移植する。移植後EP4KOでモデルを作製し,経時的に左右血流比を測定し虚血改善効果を検討する。③虚血改善効果におけるTregのEP4受容体の役割(天野英樹,江島耕二):EP4KOとWTの胸腺からTreg(CD4+CD25+)を抽し,Rag2KOに移植する。移植後Rag2KOで虚血モデルを作製し,経時的に左右血流比を測定し虚血改善効果に対し検討する。
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