Project/Area Number |
22K08971
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55040:Respiratory surgery-related
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 温志 三重大学, 医学系研究科, リサーチアソシエイト (80783133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島岡 要 三重大学, 医学系研究科, 教授 (40281133)
赤間 悠一 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (40763313)
佐藤 尚子 (高山尚子) 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, 専任研究員 (90732446)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 間質性肺炎 / 急性増悪 / エクソソーム表面タンパク / インターロイキン33 / 2型自然リンパ球 / 術後急性増悪 / エクソソーム |
Outline of Research at the Start |
間質性肺炎では肺癌を発症しやすい。間質性肺炎合併肺癌の治療では、各種癌治療を契機にしばしば誘発される致命的な急性増悪が問題である。癌の根治性を考慮し外科切除を選択される場合が多いが、手術もまた急性増悪誘発のリスクがある。我々は、手術侵襲で壊死した細胞から放出される可溶性IL-33の一過性サージに加えて、侵襲で活性化された肺胞上皮細胞からエクソソーム型IL-33とエクソソーム型TGF-βが持続的に分泌され、2型自然リンパ球、マクロファージ、線維芽細胞を相乗的に刺激することが、進行性の肺線維化を促進し、間質性肺炎の急性増悪を惹起するのではないかという学術的問いに取り組む。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、間質性肺炎合併肺癌の手術を契機に起こりうる急性増悪のメカニズムを手術侵襲によるダメージ関連分子パターンとして放出されるIL-33に加えてエクソソーム表面タンパクとして発現されるIL-33やTGF-βに着目した研究であり、これらが2型自然リンパ球を刺激して2型サイトカイン放出による線維芽細胞の分化や増生を促し、急激な肺の線維化を促進しているのではないかと仮説を立てた。肺癌手術の際に得られる肺組織や血液などの臨床検体を用いてサイトカインやエクソソーム、2型自然リンパ球の解析を行い、間質性肺炎の有無によって、IL-33やエクソソーム表面タンパクとしてのIL-33の分泌や産生に差があるかの検討を予定していた。しかしながら、研究代表者の施設の移動に伴い臨床検体の採取や解析が困難な状況になったため、現在研究計画の見直しや新たに研究分担者の追加を行い、研究を遂行すべく画策しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究は、間質性肺炎合併肺癌の手術を契機に起こりうる急性増悪のメカニズムを手術侵襲によるダメージ関連分子パターンとして放出されるIL-33に加えてエクソソーム表面タンパクとして発現されるIL-33やTGF-βに着目した研究であり、これらが2型自然リンパ球を刺激して2型サイトカイン放出による線維芽細胞の分化や増生を促し、急激な肺の線維化を促進しているのではないかと仮説を立てた。肺癌手術の際に得られる肺組織や血液などの臨床検体を用いてサイトカインやエクソソーム、2型自然リンパ球の解析を行い、間質性肺炎の有無によって、IL-33やエクソソーム表面タンパクとしてのIL-33の分泌や産生に差があるかの検討を予定していた。しかしながら、研究代表者の施設の移動に伴い臨床検体の採取や解析が困難な状況になったため、現在研究計画の見直しや新たに研究分担者の追加を行い、研究を遂行すべく画策しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
研究代表者の施設の移動に伴い臨床検体の採取や解析が困難な状況になったため、現在研究計画の見直しや新たに研究分担者の追加を行い、研究を遂行すべく画策しているところである。当初は前半部の臨床検体(肺組織や血液)から得られるサイトカイン、エクソソーム、2型自然リンパ球などの免疫細胞の解析を行ったのち、後半部でマウスを用いて抽出したエクソソームを投与し間質性肺炎が惹起されるかどうかといったEx vivoの研究も予定していたが、後半部の研究は実現可能性が低いため、前半部の臨床検体を用いた解析を中心に研究を進めていく予定である。
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