Project/Area Number |
22K09026
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55050:Anesthesiology-related
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
加古 英介 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 講師 (70464576)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉浦 健之 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (20295611)
祖父江 和哉 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90264738)
澤本 和延 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (90282350)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 神経障害性疼痛 / グリア細胞 / schwann細胞 / カルシウムイメージング / 末梢性シュワン細胞 |
Outline of Research at the Start |
神経そのもののダメージから生じる神経障害性疼痛は難治性の痛みの原因であり、痛みを抱える人が増加している現代において克服すべき課題である。 神経障害性疼痛の病態は不明な点が多く、神経細胞の研究は盛んに行われているが、神経の周囲に存在するグリア細胞の神経障害性疼痛に与える影響はほとんどわかっていない。 本研究では末梢性グリア細胞であるシュワン細胞に注目し、神経障害性疼痛モデルを用いて、その機能の異常、形態の異常などを解析する。
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Outline of Annual Research Achievements |
神経障害性疼痛モデルマウスの作成を行った。坐骨神経を結紮、または切断することによって坐骨神経で神経細胞、グリア細胞が傷害され、一部修復機構が働いていることを同部位から取得した細胞を用い培養を行うことによって確認した。 グリア細胞、線維芽細胞などの細胞が正常の坐骨神経とは異なり、細胞新生が活発に行われており、神経障害性疼痛モデルとして使用可能であると判断している。 神経障害性疼痛ではニューロンやその枝であるアクソンの研究は盛んであるがschwann細胞を中心としたグリア細胞の研究は進んでおらず、細胞の新生が活発していることを見出したことは、グリア細胞の異常による疼痛メカニズムを解析する予定である本研究の今後の研究を進めていくうえで大変有用なデータであると考えられる。末梢神経組織自体が損傷を受け、その修復していく過程で何らかのエラーを来すことが神経障害性疼痛のメカニズムの一つであると考えられており、その考えに矛盾することなく神経ではなく周囲の細胞がその異常な状態に関与している可能性が予測されるからであり、グリア細胞の痛みへの関与やその他の働きが不明であるなかで、カルシウムイメージングは有用な解析方法と考えられる。 また同部位より採取した細胞の多くがschwann細胞であることを免疫染色で確認し、またカルシウムインディケーターであるFluo-4などを使用しschwann細胞内でのカルシウムによる細胞内伝達機構を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
末梢神経を用いたモデル作成を行うのに時間を要した。 また神経障害性疼痛モデルにおいてschawann細胞を取り扱う実験系はほぼなく、十分な細胞障害を来す条件の滴定、実験に必要なだけの細胞を培養する条件を確立するのに時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
培養細胞実験を用いてschwann細胞の末梢神経障害を来した状況での細胞内カルシウム濃度変化の頻度やATPなどの刺激に対する反応を正常神経から採取したschwann細胞と比較し、異常疼痛を発現するメカニズムを解明する。他大学の末梢神経障害モデルを扱う研究者に適切な条件について適宜相談を行う。また神経結紮による神経障害性疼痛モデルマウスの坐骨神経を用いた組織イメージングやライブイメージングを用いてよりメカニズムの理解を深めていく。
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