Project/Area Number |
22K09128
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
谷野 雄亮 東京医科大学, 医学部, 助教 (20752033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 友理 東京医科大学, 医学部, 助教 (20649660)
本間 宙 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (60307353)
鈴木 彰二 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (00424599)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | Acute Care Surgery(ACS) / 腹腔鏡 / 研修 |
Outline of Research at the Start |
私たちは、献体による国内最初の外傷手術研究会を開発して、その教育効果はこれまでに国内外の学会から高い評価を受けた。さらに、献体研修では臓器の触感や出血等の臨場感を体感できないという問題点があり、冷凍保存ブタ臓器による出血モデルを作成し新たな外傷手術研究会も開発した。近年本邦では、予定手術は非侵襲手術がスタンダードとなってきており、ACSにおいてもその必要性が迫られているが、同領域を対象とした研修はまだ無い。本研究では腹腔鏡でダメージコントロール戦略がとれるかどうかを明らかにし、確立した研修体制を広めることで、ACS領域の救命率および早期社会復帰の向上を目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年本邦では、予定手術は低侵襲手術がスタンダードとなってきており、Acute Care Surgery(ACS)においてもその必要性が迫られているが、同領域を対象とした研修はまだ無い。本研究では腹腔鏡でダメージコントロール戦略がとれるかどうかを明らかにし、確立した研修体制を広めることで、ACS領域の救命率および早期社会復帰の向上を目的とする。2023年度は、学内医師を対象に2回の研修を行った。 1)方法:コヴィディエンジャパン株式会社に協力していただき腹腔鏡トレーニングキットを用いて、主に創部結紮縫合手技に要する時間を測定した。回数を重ねることで時間が短縮されるかどうかで、客観的評価とした。 2)結果:延べ31回、計13名の医師が参加した。救急科所属で外科研修を受けておらず腹腔鏡に初めて触れる医師も参加した。トレーニング回数を重ねるにつれ、結紮縫合時間は短縮される傾向にあった。 2022年度、2023年度に購入した物品を使用し、データ集積を開始している。2024年度は、前述のトレーニングキットでの研修も同時に行いながら、ある一定の基準を認めたものから、ウェットラボ社と共同で作成した独自の腹腔鏡トレーニングキットを使用する予定である。独自のトレーニングキットでは、肝臓、胃、小腸、脾臓、腎臓の外傷・出血モデルを作成し修復する予定で、より実践的手技が可能となる。また受講対象を学内医師のみならず、学外医師にも広げてより多くの受講生に研修を受けてもらう。各手技の習熟度をアンケートデータで評価する予定である。受講前後・半年後の追跡アンケートを分析して、研修の臨床現場への有用性を検討する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、学内での研修、データ集積と独自のトレーニングキット開発を予定しており、おおむね遂行することができた。データ集積量がやや少ない印象があり、次年度は増量を予定する。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの全データを踏まえての分析・検討結果は、学術誌への論文投稿という形で公表し、本研究が外傷手術教育に有用であることを証明し、国民に還元する。
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