Project/Area Number |
22K09178
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 55060:Emergency medicine-related
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
佐藤 康次 金沢大学, 附属病院, 講師 (20613962)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 人工呼吸 / 代用音声 / コミュニケーション |
Outline of Research at the Start |
人工呼吸器を装着している患者は発声ができないため,十分なコミュニケーション をとることは困難であり,多くの患者がストレスを感じる。本研究では人工呼吸器装着患者が,新たに開発されたウエアラブル人工喉頭を使用することや,既存の発話法と併用することで,代用音声による コミュニケーションを促進することを目的とし,以下の研究を行う。1.ハンズフリー 人工喉頭を人工呼吸器装着患者へ応用する,2.人工喉頭にカフ上発声を併用することが,音声の明瞭度に与える影響を検証する,3.人工呼吸器中の代用音声導入が嚥下機能維持に与える影響を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
人工呼吸器を装着している患者は発声ができないため,十分なコミュニケーションをとることは困難である。コミュニケーション不良は患者のフラストレーションや不安を増強し,医療者との信頼関係構築に障害となる。本研究課題では,電気式人工喉頭を用いて人工呼吸器装着患者と代用音声によるコミュニケーションを促進することを目的とし,1)ハンズフリー人工喉頭を人工呼吸器装着患者へ応用する,2)人工喉頭にカフ上発声を併用することが,音声の明瞭度に与える影響を検証する,3)人工呼吸器中の代用音声導入が嚥下機能維持に与える影響を検証することを予定している。これらによるコミュニケーション促進が,患者の生活の質を改善していくことを目的としている。 1)については,ハンズフリータイプの人工喉頭を導入し,人工呼吸器装着患者が使用可能かについて評価すると共に,従来の人工喉頭と音声明瞭度の比較をしている。現時点ではまだデータ収集している状況であるが,ハンズフリー人工喉頭による音声明瞭度は,一般の人工喉頭と比べ劣らない可能性がある。またハンズフリーであることで,人工呼吸器装着状態であっても自分自身で操作ができるメリットがある可能性が示唆されている。ただし患者自身ですべて操作するとなると,スイッチのオンオフのタイミングや呼吸をしながらの発声には慣れが必要など課題がでている。 2)については人工喉頭とカフ上発声を併用することで,音声明瞭度が上昇するが,設定が複雑になることがデメリットである。現在症例を蓄積中である。 3)については,集中治療室で行われる一般的な嚥下機能評価方法が妥当かどうかの検証を行なっている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の対象となる症例は長期人工呼吸器管理が必要で,意識レベルが十分に保たれている症例となる。加えて,重症患者は日内でも覚醒度に変調があり,適切な介入のタイミングを図るのが難しい。また想定よりも症例数が少なく,症例目標達成まで時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
人工呼吸器を装着するような重症患者は易疲労や抑うつ傾向にあり,コミュニケーションをとることに対し積極的になれない状況も多いため,介入時期を慎重に判断する必要がある。さらに簡便にコミュニケーションが可能なデバイスの開発や音声明瞭度を上げる工夫が必要であり,調査改良を行っていく。
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