Project/Area Number |
22K09209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
脇坂 義信 九州大学, 医学研究院, 准教授 (50631694)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 脳梗塞 / 加齢 / ペリサイト / アストロサイト / オリゴデンドロサイト前駆細胞 / 軸索再髄鞘化 / 内因性組織修復 / 組織修復 / 内因性機能回復機構 |
Outline of Research at the Start |
高齢者は若年者と比較して脳梗塞発症後の機能回復が弱い。脳梗塞の病態解明を目指した多くの研究が若齢げっ歯類(生後8-15週齢: ヒトで10-20歳代に相当)を用いてきているが高齢者に好発する 脳梗塞の病態を正しく反映していない可能性がある。申請者らは脳梗塞後の組織修復における ペリサイトの役割について解明してきたが加齢に伴い脳梗塞後の機能改善が減弱化するメカニズムについてはまだ未解明である。本研究は若齢マウスと高齢マウス(18-24月齢:ヒトで60-70歳代に相当)での脳梗塞後の脳組織を対比させペリサイト を介した脳梗塞後組織修復の加齢による変化とそれに関連するシグナル伝達経路について解明する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、若齢マウス(生後8-15週齢:ヒトで10-20歳代に相当)と高齢マウス(18-24月齢:ヒトで60-70歳代に相当)での脳梗塞後の脳組織を比較して、①ペリサイト・アストロサイト・オリゴデンドロサイト前駆細胞(OPC)の発現の加齢に伴う変化や、脳軟膜側副血行路の発達・梗塞巣内の血管新生や線維性変化の加齢に伴う変化について、②壊死組織の処理機構の加齢に伴う変化について、③アストロサイトを介したOPC分化と再髄鞘化機構の加齢に伴う変化について検討している。 マウスが順次目標とする18-24月齢に到達し、目標月齢に達した高齢マウス、また若齢マウスに対してmodified Tamura 法にて中大脳動脈永久閉塞により脳梗塞を作製し、脳梗塞作製1日目と7日目に脳組織の評価を行った。その結果、若齢マウスでの脳梗塞と比較して高齢マウスでは脳梗塞サイズが大きい傾向にあり、また脳梗塞巣内(特に脳梗塞巣辺縁領域)のペリサイトの発現が少ない傾向を認めた。そして梗塞巣周囲のアストログリオーシス、梗塞巣内へのマクロファージの浸潤も弱い傾向を認めた。 今後も目標月齢に到達した高齢マウスと若齢マウスに対して順次脳梗塞モデルを作製し、脳梗塞作製14日後、28日後での高齢マウスと若齢マウスの脳梗塞組織を対比させることで、加齢に伴う脳梗塞後の内因性組織修復機構の変化についてさらに検討をすすめていく。また高齢マウスまたは若齢マウス由来の培養ペリサイトを用いてペリサイト・アストロサイト。OPC連関が加齢によってどのように変化するかの検討も進めていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
脳梗塞急性期から亜急性期(1日目、7日目)にかけての組織評価は適宜行えてきている。しかし目標月齢までマウスを飼育するのに時間を要し、また目標月例に達する前に死亡するマウスが存在すること、そして高齢マウスは周術期のストレス耐性が弱く、脳梗塞作製後に衰弱することもあり、脳梗塞慢性期(14日目、28日目)の脳サンプル作製が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
目標月齢に到達した高齢マウスと若齢マウスに対して順次脳梗塞モデルを作製し、脳梗塞急性期から慢性期にかけて高齢マウスと若齢マウスで①脳梗塞サイズ・脳血流量・運動機能・脳軟膜側副血行路発達の相違を評価していく。また②脳梗塞巣内や梗塞辺縁領域でのペリサイト・アストロサイト・OPCの数や分布、脳梗塞巣内の血管新生や線維性変化の程度の加齢に伴う相違やこれらに関わる各種因子の発現の相違を免疫組織学的・分子細胞学的に評価するとともに、③マクロファージによる脳梗塞巣内の壊死組織の処理機能の加齢による変化、またアストロサイトを介したOPC分化や軸索再髄鞘化が加齢によりどのように変化するのか、について検討していく予定である。そして④高齢マウスと若齢マウスの双方から由来する培養ペリサイトのconditioned mediumを培養アストロサイトに添加して、加齢に伴うアストロサイトの増殖や遊走能、またアストロサイト活性化因子の発現の変化を検討するとともに、高齢マウスまたは若齢マウスの培養ペリサイトのconditioned mediumを添加した、または添加していない培養アストロサイトのconditioned mediumを培養OPCに添加して、OPCの増殖や分化、また髄鞘化マーカー発現が加齢によってどのように変化するかをも検討したい。
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