Project/Area Number |
22K09220
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
李 一 関西医科大学, 医学部, 助教 (20757596)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 美樹夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (10368251)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | がん幹細胞 / ネオアンチゲン / がん / ペプチドワクチン |
Outline of Research at the Start |
がんの再発や転移の原因として、がん幹細胞の存在が注目されている。がん幹細胞は、自己複製能と通常のがん細胞への分化能を備え、治療に抵抗性を示す。本研究は、がんの根源のネオアンチゲンを標準化し、体外診断薬とペプチドワクチンをパッケージした免疫療法の開発を目ざす。そのために、ネオアンチゲンについて、転写産物の遺伝子配列、体外診断薬の確立および、ペプチドワクチンの有効性を実施し達成させる。
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Outline of Annual Research Achievements |
がんの再発や転移の原因として、がん幹細胞の存在が注目されている。がん幹細胞は、自己複製能と通常のがん細胞への分化能を備え、治療に抵抗性を示す。そのため、がん幹細胞を標的とした治療薬の開発が世界中で行われている。脳転移巣には脳指向性をもつがん幹細胞が集積している。アンメット・メディカル・ニーズが高い転移性脳腫瘍に対する新たな治療法の開発が望まれている。ペプチドワクチン療法は、免疫アジュバント、Tリンパ球を誘導させる手法、免疫の効果判定などの基盤的な技術開発が急速に進んでいる。脳腫瘍に対する免疫療法は相当数の臨床試験が行われている。しかしながら、EGFRvIIIペプチドワクチン療法は、EGFRvIII陽性の初発悪性グリオーマに対する第III相臨床試験において、全生存期間を延長できなかった。このように、ペプチドワクチンが標準化されていないため、開発が困難になっている。本研究は、新たなネオアンチゲンを探索し、がん幹細胞に特異的なネオアンチゲンとしてUBE2Tを同定した。さらに、遺伝子解析の探索範囲を広げ、新たに7種類のネオアンチゲンを見いだした。以上の成果を踏まえて本研究は、免疫組織化学法を用いて、転移性脳腫瘍由来のがん幹細胞におけるネオアンチゲンの発現を調べた。その結果、3種類のネオアンチゲンが細胞膜に分布していた。これらのネオアンチゲンは、転移性脳腫瘍の診断や治療の標的になる可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
がん幹細胞に特異的なネオアンチゲンを複数同定した。
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Strategy for Future Research Activity |
以上の成果を踏まえて、転移性脳腫瘍の病理組織標本を用いて、ネオアンチゲンの発現を評価する。
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