Project/Area Number |
22K09239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Sapporo Medical University |
Principal Investigator |
鵜飼 亮 札幌医科大学, 医学部, 講師 (30896113)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 祐典 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (20538136)
本望 修 札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 骨髄間葉系幹細胞 / エクソソーム / 脳梗塞 / 神経栄養因子 |
Outline of Research at the Start |
①脳梗塞に対する骨髄間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cell: MSC)の経静脈的投与による治療効果②神経栄養因子を含む種々のタンパク質が内包されているMSC由来エクソソームの経静脈投与による神経損傷に対する治療効果が報告されている。そこで、神経栄養因子の高発現を起こす遺伝子改変MSCから回収されるエクソソーム(遺伝子改変MSCエクソソーム)を用いて、遺伝子改変MSC由来エクソソーム単独の治療効果の検証と、MSCと遺伝子改変MSC由来エクソソームの併用療法の治療効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、神経栄養因子高発現を起こす遺伝子改変MSC(Mesenchymal stem cell)から回収したエクソソーム(MSCexo)による神経損傷に対するさらなる治療効果を検証し、さらには、MSC併用下でのMSCexoなどの治療効果を検証する。解析方法は生化学的解析(ELISAなど)、行動学的解析(トレッドミルなど)、MRI解析(DTIによる神経線維数の変化など)を用いて、以下の方法を予定している。 方法1:種々のMSCexoによる治療効果の比較解析 方法2:MSC治療との併用下におけるMSCexoの効果の比較解析 方法3:種々のMSCexoの網羅的miRNA解析、プロテオーム解析
本年の研究成果に関しては、前年度同様に①実験的動物モデルの作成、②治療に十分量のエクソソーム回収プロトコールの確立(十分量を確保するための細胞数の検証、細胞培養の条件、超遠心時間の再調整)③回収したエクソソームの量的確認(エクソソーム溶液内に含有されるタンパク質量の測定、ナノ粒子解析システムを用いたエクソソーム量の測定)を実施した上で、新たにエクソソームの質的確認(プロテオーム解析)を実施した。プロテオームの結果から、細胞培養条件によりエクソソーム内包タンパク質の内容に大きな変化が生じることを確認した。その結果から、血清によるコンタミネーション予防のために実施している無血清下での細胞培養がMSCに大きな影響を与えていると考え、細胞のエネルギー産生の観点からの影響を確認するために、通常の血清添加培養、無血清培養の条件下で細胞外フラックスアナライザーを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
十分な量のエクソソームによる定量的プロテオーム解析の実施、プロテオーム解析の結果判読に時間がかかったために、現在までの進捗はやや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の計画としては、これまでの結果を踏まえて、in vitro、in vivoでの検討をすすめていく予定である。そのために、動物実験を推進するために研究員の増強をはかることとした。
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