もやもや病脳動脈COL15A1発現低下のエピゲノム制御機構と病態生理の解明
Project/Area Number |
22K09254
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56010:Neurosurgery-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
荒木 芳生 名古屋大学, 医学系研究科, 客員研究者 (80467290)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金森 史哲 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (00905979)
大岡 史治 名古屋大学, 医学系研究科, 講師 (10725724)
横山 欣也 名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (90867904)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 小児もやもや病 / 次世代シークエンシング / 病変部血管 / 網羅的遺伝子発現解析 / もやもや病 / 蛋白発現解析 |
Outline of Research at the Start |
研究代表者はこれまで、もやもや病病変部に対する網羅的遺伝子発現解析を行い、もやもや病患者では脳動脈に限局してCOL15A1遺伝子の低発現化が顕著であることを見出した。COL15A1蛋白は動脈組織の重要な構成成分であり、これまでの報告や病変の限局性からエピゲノム機序の存在が予想される。その低発現化は血管内皮や平滑筋細胞の変性、血管新生の促進など、もやもや病の様々な病態を矛盾なく説明し得ると考えた。今研究では、COL15A1遺伝子のエピゲノム制御機構と感受性遺伝子RNF213がそこに及ぼす影響を臨床検体を用いて、低発現となることで脳動脈に与える影響を細胞株や動物モデルを用いて明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
もやもや病好発年齢、進行期である20歳以下の患者検体は、中高年以降の患者と比較して病変部動脈壁の菲薄化がさらに進行しており、western blotを行う上で十分量の蛋白が得られないと判断した。そこで2022年度は次世代シークエンシングを用いて、20歳未満の患者群、対照群についてトランスクリプトームを行うことで、病変部におけるCOL12A1の発現について検索を行うこととしたが、特にもやもや病群において、次世代シークエンシングにおいてマッピング率が50%を下回るなど極端に低い値となっていた。開始total RNA量が微量であることが原因として想定された。2023年度はこれまでのプロトコールよりもさらに微量の開始toral RNA量からライブラリ作成が可能なsingle cellを対象としたNGSライブラリ作成キットを用いたプロトコールの作成を目指し研究を行った。その結果、これまでの方法と比べて高いライブラリ収量を得ることが出来るようになった。これまでの研究での実験で小児もやもや病患者検体を使用したため、現在新たな検体の集積を行っており、2024年度は新しいプロトコールで作成したライブラリに対する次世代シークエンシングを行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
特にもやもや病患者の病変部検体に含まれる蛋白やtotal RNA量が想定よりも微量であったこと、2022年度までの実験において、小児もやもや病患者検体を使用したため、新たに検体の集積が必要になったことが原因として挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は新しいプロトコールで作成したライブラリに対する次世代シークエンシングを行い、小児もやもや病病変部における網羅的遺伝子発現解析を行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)