Project/Area Number |
22K09397
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56020:Orthopedics-related
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
竹浦 直人 福井大学, 学術研究院医学系部門, 特別研究員 (00615304)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中嶋 秀明 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (10397276)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 圧迫性頚髄症 / 骨髄由来間葉系間質細胞(BMSC) / 自然発症圧迫性頚髄症モデル(ttw/ttw) / 圧迫性頸髄症 / 骨髄由来間葉系間質細胞 / 慢性疼痛 / 神経障害性疼痛 / ttw/ttwマウス |
Outline of Research at the Start |
脊髄障害後の運動障害や慢性疼痛発症維持の病態として、ミクログリア/マクロファージの持続的活性化状態が引き起こすニューロンの機能異常(ニューロン-グリア連関)の関与が指摘されている。我々は骨髄由来間葉系間質細胞(BMSC)移植が、ニューロン-グリア連関に作用し、急性脊髄損傷後の運動機能や疼痛の改善に寄与することを報告してきた。本研究ではこの知見を圧迫性脊髄症に応用し、当教室で長年使用してきた慢性圧迫脊髄モデル(ttw/ttw)を用いて、BMSC移植が圧迫性脊髄症の運動機能改善や疼痛発現抑制に寄与する新たな治療選択肢となる可能性について検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の核心をなす学術的「問い」として、「圧迫性頚髄症に対して骨髄由来間葉系間質細胞を投与することによって、運動機能改善や疼痛改善が得られるのではないか」という点を挙げ、自然発症圧迫性頚髄症モデル(ttw/ttw)マウスの脊髄圧迫やtip-toe walkingが現われる時期にBMSCを投与し、それによる運動機能改善・疼痛改善効果について組織学的検討を含めて調査している。1. BMSC 投与による圧迫脊髄の組織学的変化・神経保護効果・疼痛関連物質発現変化・液性因子発現変化を検証。2. BMSC 投与が運動機能・疼痛閾値に与える影響の解析。本年度の研究成果として、キメラマウスの作成およびBMSC移植を行った。12週齢ttwマウスに9Gyの放射線を照射後、CAG-EFGP transgenicマウス骨髄細胞を尾静脈投与し、GFP陽性骨髄細胞移植キメラマウスを作成した。更に、ICRマウス大腿骨からBMSCを分離・継代し、PKH26で蛍光標識したBMSCを16週齢および20週齢のttwマウスに尾静注した。(1)組織学的検討:16,20週齢ttwマウスにBMSCを尾静注し、それぞれの頚髄を摘出し、LFB染色を行い白質における脱髄変化を調べた。(2)再生軸索・錐体路の評価:上記(1)と同時期に、1次抗体にNF-H, GAP-43, PKCγを用いた再生軸索および再生錐体路の評価を行った。(3)残存脊髄神経細胞の評価:上記(1)と同時期に、Nissl染色を行い、残存前角細胞を評価した。apoptosisの評価として、TUNEL染色とNeuN, RIPの蛍光二重染色および一次抗体にactivecaspase-3, caspase-8を用いた免疫染色・イムノブロットを行った。(4)運動機能評価:上記(1)と同時期に、BMS(Basso Mouse Score)による運動機能評価を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
BMSCを投与したICRマウスおよび自然発症圧迫性頚髄症モデル(ttw/ttw)マウスの安定した生存が得られず、安定したキメラマウス作成の手技・手段から他の同様の研究論文を渉猟し、再検討している。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの研究を予定通りに進めていき、各学会での発表・報告を行い、国内外学術誌への投稿を準備していく。
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