Project/Area Number |
22K09442
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
高橋 さゆり 東京大学, 医科学研究所, 特任講師 (40313217)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堤 武也 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (00726739)
四柳 宏 東京大学, 医科学研究所, 教授 (30251234)
高田 伊知郎 日本大学, 医学部, 研究員 (50361655)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 前立腺癌 / 免疫療法 / CAR-T細胞 |
Outline of Research at the Start |
前立腺癌はホルモン治療が奏効するが、数年で去勢抵抗性前立腺癌という状態になることもあり予後不良である。申請者の研究成果から前立腺癌の増悪のメカニズムとして免疫環境が癌増殖に関与すると考え着目した。これまでにCD4+T細胞からTh17細胞への分化に必須の核内受容体RORγの転写共役因子として新規ESS2蛋白を同定し前立腺癌における作用を明らかにした。そこで患者検体を用いて免疫環境を解明を試みるとともにESS2を強制発現させたChimeric antigen receptor (CAR)-T細胞の樹立を試み新薬の開発に結び付けることを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
去勢抵抗前立腺癌CRPCの臨床では、第二世代ホルモン治療薬が登場するまで免疫抑制剤であるプレドニゾロンが使用され有効であることが知られている。われわれの先行研究からWnt5aがIL6、TGFβ2、INFγ、TNF、EGF、IGF2等の炎症性サイトカインの分泌を促進し、これらのサイトカインが前立腺癌細胞を増殖させることを証明した。 前立腺癌患者において免疫環境がどのように変化しているのか調べることから着手した。同意書を取得した、われわれの施設で摘出した前立腺検体を凍結保存し、そのサンプルよりT細胞の分離を試みた。条件検討を繰りかえし少ない検体量から最大限T細胞を抽出する方法を確立することができた。RT-qPCRにより分離したT細胞の性質を解析しているところである。 ESS2遺伝子のノックアウトまたは強制発現がCAR-T細胞の維持に強く関わる可能性が示唆されたたためESS2ノックアウトマウス由来のCAR-T細胞、ESS2野生型または変異型を強制発現させたCAR-T細胞の樹立を試み、前立腺癌モデルマウスでの効果検討および解析を行う予定である。2023年は先行するESS2遺伝子の前立腺癌における役割についての研究のリバイス対応に時間を費やした。CAR-T細胞としてESS2ノックアウト由来のT細胞、コントロールT細胞、ESS2変異遺伝子導入T細胞にヒト由来PSCAを発現させた細胞樹立を試みる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度前立腺凍結組織よりT細胞の抽出を行っていたが技術的に問題もありかなりの時間を要したたためまずは凍結組織に対応するFFPEサンプルを用いた免疫染色を行い免疫細胞の分布と傾向を解析することにした。症例も順調に蓄積され概ね良好に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
さらに症例を蓄積し凍結サンプル数を増やすとともに、FFPEサンプルの各種免疫細胞の免疫染色を行って解析を進める。それによりT細胞が多く存在する凍結前立腺組織を選択し、T細胞の分離を行い解析を行う。γδT細胞(TRDV2遺伝子)、T細胞全体(CD3E遺伝子)などのプライマーを合成し、RT-qPCRを行い免疫環境の解析を行う。平行してこれまでの研究成果から前立腺癌治療のターゲットに最適と考えられる遺伝子を決定しPSMA遺伝子を組み込んだベクターに挿入しCAR-T細胞の樹立をはかる。
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