Project/Area Number |
22K09443
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
菊地 良介 岐阜大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師長 (30721435)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 定量的プロテオミクス解析 / 男性不妊 / 血管新生 / 男性不妊症 / 血管新生因子 / 臨床検査医学 / 血管走行評価 |
Outline of Research at the Start |
2022年から不妊治療の保険適用が開始され,男性不妊症も対象となる。しかし、男性不妊症には未だ不明な点が多く、男性不妊症の診断に寄与する血液バイオマーカーの開発と原因究明に役立つ新たな男性不妊症標的因子の探索が急務である。本研究では, 男性不妊症と血管新生因子の関連と新規男性不妊症標的因子の探索を行うことを目的とし,①男性不妊症患者の体液中の血管新生因子濃度と精子所見との関連性, ②定量的プロテオミクス解析による新規男性不妊症標的因子の探索, ③標的因子のgain/loss of functionマウスモデルによる出生率評価の3点を主軸とし, 男性不妊症の診断に寄与する新規検査法開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では, 男性不妊症と血管新生因子との関連を明らかにし, 男性不妊症の診断に寄与する新規検査法の開発と創薬科学的発展を視野に検証を行うことを目的としている。令和4・5年度は、課題1:男性不妊症患者の血液及び精漿液中血管新生因子濃度と精子所見との関連を評価する。課題2:対象患者血液中のタンパク質のiTRAQラベル化による定量的プロテオミクス解析を行う。の2つの課題について検証を進めることを予定している。採択初年度の令和4年度は、研究計画にあるように男性不妊症患者の血液中タンパク質のiTRAQラベル化による定量的プロテオミクス解析による新規候補因子の同定を行った。これまでに複数サンプル間における網羅的なタンパク質同定と発現相対定量解析が行えるiTRAQラベル化による定量的プロテオミクス解析を行った。その結果,男性不妊症(精子運動率低下群)で増減している43個の候補因子を同定した。さらに、43個の候補因子の中から特徴的な3因子まで絞り込みを行うことができた。特徴的な3因子はこれまでの報告からも血管新生や脂質代謝に関与する可能性があることが知られている。令和5年度はこの特徴的な3因子を対象とし、対象症例の血中濃度が評価できる測定系の探索を行い、候補測定系を購入し今後測定を行っていく予定である。その後、各因子の血中濃度と精子運動率との関連等について評価検証を行なっていく予定である。課題1に関しては令和4年度中に行うことができなかったため、令和5年度早々に検証を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年12月20日時点で36名の患者から研究参加の同意を得ており,18名からの採血を終えている。目標症例数は100名であるが,昨今のコロナ情勢下において積極的な不妊治療が行われていない現状がある。しかし,これまでの研究成果を下に,着実に研究課題を遂行していきたいと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度研究計画にあるように、血管新生因子としてVEGF-AとVEGF-A165b濃度を測定し, 精子所見(精液量・精子濃度・精子運動率)の関連性について検証する。また、令和4年度に絞り込んだ特徴的な3因子に対して対象症例の血中濃度を測定し,前述と同様に 精子所見(精液量・精子濃度・精子運動率)の関連性について検証したいと考えている。
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