Project/Area Number |
22K09489
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University (2023) Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology (2022) |
Principal Investigator |
野田 義博 東京医科歯科大学, 統合研究機構, 技術職員 (40728078)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大澤 郁朗 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (30343586)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 精子 / 運動性 / ミトコンドリア / 水素 / 酸化ストレス / マウス / 老化 / 造精機能障害 / 男性不妊 / 活性酸素 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、加齢に伴い増大する酸化ストレスを要因とした造精機能障害の新たな治療法開発にある。男性生殖管の酸化ストレス増加は、精子の運動性低下と強い相関がある。 老化マウスの精子は形態的に正常であっても運動機能低下などによる受精効率の低下が見られるが、in vitro での H2 処置がこれを改善できることを示す。さらに高齢マウスに in vivo で H2 を投与することにより、運動機能障害のみならずゲノム変性などの産仔に影響を及ぼす可能性がある酸化ストレス障害の抑制効果を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は自然加齢マウスによる高齢マウス精子の運動機能低下が起きるのかを解明する。また、その機能低下にH2がどのように作用し、機能低下を抑制ならびに回復させるのか、その作用機序について明らかにすることが目的である。さらには、様々な解析方法によりその分子メカニズムを解明する。成熟マウスでの検討により、酸化ストレスによるマウス精子の運動機能の低下が認められ。H2により機能低下改善の傾向が認められることを確認した。これまでの基礎検討で得られた結果から、高齢マウスの精子は運動性を始めとする機能が加齢依存的に低下するのか、生殖工学技術を応用し、高齢マウスから採精し、微小滴培養法にて培養ならびに精子濃度、前培養後の前進性運動を示す精子の観察、などから精子機能の評価を行う。これにより老化精子の機能低下について運動性の観点からその時期を特定する。令和5年度後半に研究機関の移動に伴い、新たな研究環境の整備や研究チームの再編成に時間を要したため、当初の計画通りに研究が進まなかった。令和6年度は新規体制で自然老化マウスの育成を開始した。これまでは性成熟後の闘争による外傷の問題や、1年半齢くらいで個体が太る傾向があり、高脂血症などの懸念が想定されたが、今回はそれらの懸念を払拭する対策を講じコロニーの再構築を行なった。並行して、これまで得られた精子運動性に対する酸化ストレスの影響と水素の改善効果を再度追試し、ミトコンドリア機能の解析をさらに進め、精子の運動性との相関を検証していく。これによりこれまでの研究の遅れを取り戻し、自然老化マウスの育成と共に自然老化精子での機能低下の原因は酸化ストレスによるものと同じメカニズムなのか、その場合、H2が活性酸素種(ROS)による機能障害を抑制し、精子ミトコンドリア機能の回復ならびに運動性の向上に寄与について、マウス精子での作用機序を解明する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度後半に研究機関の移動に伴い、新たな研究環境の整備や研究チームの再編成に時間を要したため、当初の計画通りに研究が進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は新規体制で自然老化マウスの育成を開始した。これまでは性成熟後の闘争による外傷の問題や、1年半齢くらいで個体が太る傾向があり、高脂血症などの懸念が想定されたが、今回はそれらの懸念を払拭する対策を講じコロニーの再構築を行なった。並行して、これまで得られた精子運動性に対する酸化ストレスの影響と水素の改善効果を再度追試し、ミトコンドリア機能の解析をさらに進め、精子の運動性との相関を検証していく。これによりこれまでの研究の遅れを取り戻し、自然老化マウスの育成と共に自然老化精子での機能低下の原因は酸化ストレスによるものと同じメカニズムなのか、その場合、H2が活性酸素種(ROS)による機能障害を抑制し、精子ミトコンドリア機能の回復ならびに運動性の向上に寄与について、マウス精子での作用機序を解明する。
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