Project/Area Number |
22K09503
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56030:Urology-related
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
荒木 元朗 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (90467746)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城所 研吾 川崎医科大学, 医学部, 講師 (50435020)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 腎虚血再還流障害 / 腎移植 / 急性腎障害 |
Outline of Research at the Start |
我々は腎虚血再灌流において好中球浸潤が主要な役割を担い、抑制により組織障害が緩和できることを実証してきた。最近では生体マウスの腎組織を用いた好中球リアルタイムイメージングを世界で初めて確立し、PDE5阻害薬のタダラフィルが好中球の糸球体への集積を減少させることを報告した。今回の我々の仮説は“タダラフィルは腎虚血再灌流障害の新しい治療薬となる”である。予備実験において、血管内皮障害モデルの糖尿病マウスで好中球の糸球体への集積が多いことを確認しており、wild typeに加え糖尿病モデルでもタダラフィルの効果を検証する。タダラフィルは勃起不全・前立腺肥大症などで臨床使用されており、安全性も高い。
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Outline of Annual Research Achievements |
腎虚血再灌流障害の新たな研究手法として2光子レーザー顕微鏡を用いたイメージング技術を駆使することで、世界に先駆けて生体マウス腎において好中球in vivo イメージングに成功した。これにより、好中球の糸球体への流入・血管内rollingを捉える事が可能となり、さらなる病態解明に寄与できるものと期待される。今回、局所での好中球浸潤がタダラフィルにより抑制されることが確認できた。今後は好中球浸潤に伴う血管内皮障害の制御をターゲットとした治療戦略を提示するべく検討を行っていく。
マウス腎虚血再灌流モデル 6-9週齢の雄性C57BL/6マウスとインスリン分泌不全型糖尿病モデルマウスであるAkitaマウスを用いる。手術は、吸入麻酔下に開腹し、左右腎動静脈を一括クランプする。45分間のクランプ後に両腎動静脈を開放(unclamp)する。処置の間は、電灯・heatpadを用いて腹腔内温度を37℃に保つ。処置後は閉創しケージで最大24時間経過観察をする。我々のこれまでの実験から、血管内皮障害モデルである糖尿病マウスインスリン分泌不全型糖尿病モデルマウスであるAkitaマウスは、遅くとも6週齢までには糸球体過剰濾過を呈していることがわかっている。また8週以降で尿中アルブミン排泄の増加も確認されるため、本マウスを用い糸球体からのアルブミン漏出の変化の検討を行っている。予備実験ですでに行っているeNOS-KOマウス(コントロール群とくらべ腎障害が強くなる)も比較検討に用いる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2022年度コロナの影響、機器の故障で共同研究先の実験室が使えない時期が続いた。 2023年度は実験再開しているが、2022年度の影響が残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナの影響が軽微となり、機器の故障が改善され共同研究先の実験室が使えるようになった。これから研究が軌道にのりつつある。
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