eEF1a2をtargetにした卵巣明細胞癌に対する新規治療法の開発
Project/Area Number |
22K09600
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
三宅 龍太 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20866008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 有紀 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (20588537)
山中 彰一郎 奈良県立医科大学, 医学部附属病院, 研究員 (30866009)
川口 龍二 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (50382289)
岩井 加奈 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (60588531)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 卵巣がん / 明細胞癌 / eEF1A2 |
Outline of Research at the Start |
eEF1a2は細胞増殖の促進や細胞死を阻害することで腫瘍原性を有することが証明されている蛋白質であり、卵巣明細胞癌の多くでeEF1a2が発現していることが報告されている。また、難治性/再発多発性骨髄腫に対する無作為化比較試験で有効性が示された新規の抗腫瘍薬であるPlitidepsinはeEF1a2をターゲットにして抗腫瘍効果を示す。本研究では臨床検体、卵巣明細胞癌細胞株を用いた培養実験系、モデルマウスを用いた検討により「eEF1a2が過剰発現する卵巣明細胞癌に対してPlitidepsinは高い抗腫瘍効果を示す」という仮説を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
eEF1A2を高発現する卵巣明細胞癌細胞株に対して、新規抗悪性腫瘍薬であるPlitidepsinの腫瘍増殖抑制効果やApoptosis誘導をin vitro実験系で確認している。卵巣明細胞癌の細胞株であるKOC-7C, RMG-1, TOV-21Gという3つの細胞株を用い、Plitidepsinを0nM, 0.5nM, 1nM, 5nM, 10nM, 50nM, 100nMと濃度勾配をつけて培養液に混合し、48時間培養後にMTSを加えて吸光度測定を行った。すると、Plitidepsinの濃度依存性にそれぞれの卵巣明細胞癌細胞株の増殖抑制効果がMTS assayで確認された。 それらの細胞株において、eEF1a2発現ベクターを用いてeEF1a2を過剰発現した株、そしてsi RNAによりノックダウンした株に対して、Plitidepsinを投与した。上記の方法と同様に、48時間培養後にMTS assayで増殖抑制効果を評価すると、eEF1A2の過剰発現株においてPlitidepsinの効果は強く、ノックダウン株に対して弱くなった。そのため、依然詳細な機序は明らかになっていないが、PlitidepsinはeEF1A2をターゲットとして抗悪性腫瘍効果を持つことが示唆される。 また、新たに増殖を抑制する効果のある薬剤の検索として、Lactoferrinの投与について検討した。Lactoferrinは癌細胞の浸潤能や移動能を抑制することが報告されているが、卵巣明細胞癌に対する効果について、既報は乏しい。Lactoferrinを細胞株を培養する培地に加えると、濃度依存性に細胞死を誘導する可能性について示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目に計画していた内容については概ね順調に進展している。 しかし2年目に計画していた、手術摘出標本より卵巣明細胞癌細胞を分離し培養する手法について確立に至っておらず、今後の検討課題である。一方新たに抗悪性腫瘍効果を持ちうるLactoferrinについて、その効果や機序を検索している。
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Strategy for Future Research Activity |
eEF1A2を高発現している卵巣明細胞癌に対し、海洋生物より抽出されたPlitidepsinという新規抗悪性腫瘍薬の効果が確認された。卵巣明細胞癌に対して現在使用頻度の高い抗悪性腫瘍薬であるcisplatinへの耐性を持った卵巣明細胞癌細胞株に対する、Plitidepsinの増殖抑制効果はすでに確認されている。今後はPlitidepsinがcisplatin耐性を解除することができるか、cisplatin耐性の獲得を遅らせることができるかなどについて、検討を行っていく。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)