Elucidation of the mechanisms underlying drug-resistance and development of therapeutic strategy of refractory cervical cancer using patient-derived organoids
Project/Area Number |
22K09607
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56040:Obstetrics and gynecology-related
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Research Institution | Chiba Cancer Center (Research Institute) |
Principal Investigator |
海老沢 桂子 千葉県がんセンター(研究所), 婦人科, 主任医長 (10933210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸 喜明 千葉県がんセンター(研究所), がん予防センター 精密腫瘍モデル研究室, 研究員 (30742754)
筆宝 義隆 千葉県がんセンター(研究所), 研究所, 研究所長 (30359632)
田中 尚武 千葉県がんセンター(研究所), 婦人科, 副病院長 (80236611)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 子宮頸がん / 患者由来がんモデル / 3次元培養 / オルガノイド / 治療抵抗性 / 薬剤感受性 |
Outline of Research at the Start |
子宮頸がんの多くは扁平上皮癌であるが、頸部腺癌や小細胞癌など一部の組織型では比較的治療抵抗性を示す症例が多く、臨床的に問題となっている。がんの治療効果予測において患者由来腫瘍細胞を用いた評価系の重要性は明らかだが、近年患者由来オルガノイド(PDO)の利用が注目されている。申請者らは婦人科がんのオルガノイド研究に豊富な経験と実績を有している。そこで本研究では、難治性子宮頸がんからPDOを樹立し、形態、組織学的特徴、遺伝子異常、リン酸化タンパク質、薬剤感受性などについて多方面から評価することで、難治性子宮頸がんの治療抵抗性に関わるバイオマーカーの同定および分子基盤解明と治療薬候補を同定する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、子宮頸がんの患者由来オルガノイド(PDO)を樹立し、難治性子宮頸がんの治療抵抗性機構解明および治療戦略の構築を目的とする。本年度は、主に子宮頸がん11例から樹立済みのPDO 16株を対象に、RNAseqによるトランスクリプトーム解析、409のがん関連遺伝子に対するターゲットシーケンスによる遺伝子異常の検索を実施した。トランスクリプトーム解析では、遺伝子発現プロファイルが組織型によって異なることや同一患者由来の複数PDO間で類似していたことから、オルガノイドという条件下においても各組織型に特徴的な遺伝子発現プロファイルを呈することが示唆された。また、胃型粘液性癌(GAS)1例の原発巣および転移リンパ節から樹立したPDOの遺伝子発現プロファイルを比較したところ、転移リンパ節由来PDOで有意に発現が変動している遺伝子群に抽出に成功した。ゲノム解析においては、PDOは基本的にもとの腫瘍の遺伝子異常を保持していることが明らかとなった。さらに、PDO由来ゲノムDNAを用いてハイリスク型HPV 13種の感染の有無を確認したところ、HPV非依存性に分類されるGASは陰性、その他の組織型ではほぼ陽性であった。今年度は新たに子宮頸がん4例からPDO 7株の樹立に成功した。具体的には、UEA 2例PDO 2株、小細胞神経内分泌癌2例PDO 4株、大細胞神経内分泌癌1例 PDO3株である。現在、抗がん剤に対する感受性試験や病理組織学的解析、ヌードマウス皮下における腫瘍原性などについての評価を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
子宮頸がん11例の様々な組織型から樹立した患者由来オルガノイド(PDO)16株の病理組織学的解析、ゲノム解析、トランスクリプトーム解析、薬剤感受性試験などの評価が完了しつつある。また、新規に複数の子宮頸がん症例からPDOの樹立に成功した。
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Strategy for Future Research Activity |
樹立した患者由来オルガノイド(PDO)を多面的に解析し、患者由来がんモデルの妥当性の確認および症例間や同一症例内でのPDOの多様性について評価する。胃型粘液性癌(GAS)は治療抵抗性であることから、GAS-PDOと通常型内頸部腺癌(UEA)-PDOから取得した遺伝子発現プロファイルを比較することで、新たなGASの特徴を明らかにする。また、抗がん剤暴露前後でのPDOにおける遺伝子発現プロファイルを取得し、治療抵抗性に特徴的な変化を明らかにする。GAS-PDOを用いた薬剤・化合物スクリーニングを実施し、高い抗腫瘍効果を認める治療薬候補を選抜する。その後、選抜した個々の阻害剤について通常の薬剤感受性試験と同様にdose-response curveを作成して妥当性を確認する。引き続き難治性子宮頸がんを中心に子宮頸がんPDOの樹立とその解析を実施する。
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Report
(2 results)
Research Products
(13 results)