Project/Area Number |
22K09676
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
廣田 朝光 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (50435674)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | Aspergillus fumigatus / 網羅的遺伝子発現解析 / 遺伝的多様性 / RNAseq |
Outline of Research at the Start |
環境真菌の一つである Aspergillus fumigatus (以下、Af) は、アレルギー性の上下気道疾患を引き起こす病原微生物としてよく知られている。下気道と異なり、上気道でのAfに対する応答については不明な点も多い。また、近年、Afに対する欧米人の気管支上皮細胞の応答性に遺伝的多様性が関わることが報告されている。本研究では、上気道でのAfに対する遺伝子応答の網羅的解析と日本人におけるAfに対する応答性の遺伝的多様性の検証を行う。これらの検証により、上下気道におけるAfの関与するアレルギー疾患の新たな予防法、治療法の開発へ繋がる新たな知見の創出を試みる。
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Outline of Annual Research Achievements |
エアコン等の空調設備にしばしば認められるAspergillus fumigatus (以下、Af) は、アレルギー性気管支肺真菌症やアレルギー性真菌性副鼻腔炎などのアレルギー性の上下気道疾患を引き起こす主要な病原微生物としてよく知られている。Afの下気道での報告が多くなされている一方、上気道における応答性については不明な点も多い。また、Afに対する応答性にZNF 77遺伝子のバリアントが関わることも近年報告されている。 本研究では、1. 鼻粘膜上皮細胞のAfに対する遺伝子応答の網羅的解析、2. 日本人におけるAfに対する応答性の遺伝的多様性の検証、3. Af特異的IgE抗体陽性、及び、陰性症例の擦過鼻粘膜上皮細胞の網羅的遺伝子発現解析の3つの検証を中心に行うことにより、上下気道におけるAfの関与するアレルギー疾患の新たな予防法、治療法の開発へ繋がる新たな知見を創出することを目的としている。 初年度は、前述2に関して、報告のあったZNF77 の ナンセンスバリアント (rs35699176, p.Gln100Ter)およびその他のコーディング領域におけるバリアントの有無について、48名の慢性副鼻腔炎患者のゲノムDNAを用いて、ダイレクトシークエンス法にて行なった。報告のあったナンセンスバリアントは (rs35699176) 48名の慢性副鼻腔炎患者の中では同定できなかった。しかし、アミノ酸を変化させるミスセンスバリアントを2箇所同定した。 また、前述3に関して、擦過鼻粘膜上皮細胞からより高品質RNAを取得するため、取得方法についていくつか検証を行なった。その結果、RIN > 7を満たす高品質なTotal RNAをコンスタントに取得できる方法を確立した。このTotal RNAを用いてRNA-Seqを行い、通常の解析が問題なく実施できることを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定している3つの検証のうち、2つの検証 (前述2及び3)について研究を進めることができた。それぞれ重要なキーとなる検証は終えることができたので、今後は、Af特異的IgE抗体陽性、及び、陰性症例数を増やすなどの作業を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に実施できなかった鼻粘膜上皮細胞のAfに対する遺伝子応答の網羅的解析について、粘膜上皮細胞の気相液相界面培養を確立する予定である。前述の2及び3についての検証についても、N数を増やすなど実施していく。
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