Project/Area Number |
22K09678
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Miyagi Prefectural Hospital Organization Miyagi Cancer Center |
Principal Investigator |
森田 真吉 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 特任研究員 (10773955)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
望月 麻衣 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 研究員 (40726303)
藤盛 春奈 地方独立行政法人宮城県立病院機構宮城県立がんセンター(研究所), がん幹細胞研究部, 研究員 (80882935)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 下咽頭癌 / CD271 / 下咽頭がん |
Outline of Research at the Start |
最近、癌を認識する抗体に光感受性物質を付け、レーザーを照射することで癌細胞を傷害する光免疫療法がはじまった。本課題では、正常上皮は認識せずがん細胞のみ認識する抗体を樹立し、光免疫療法が可能であるかどうかの基礎検討を行い、臨床応用への道筋を付ける。
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Outline of Annual Research Achievements |
最近、癌を認識する抗体に光感受性物質を付け、レーザーを照射することで癌細胞を傷害する光免疫療法がはじまった。一定の効果を上げてはいるものの、現在 保険承認されているアキャルックスは正常上皮の EGFRも認識するため、特異性には限界があり、正常組織への傷害は避けられない。私たちはこれまでに下咽頭癌 において、CD271 が癌の起源となる癌幹細胞マーカーの一つであり、抗体治療が可能であることを実証してきた。しかし、その一方で、CD271もEGFR同様、正常上皮基底層に発現しており、単純にCD271を標的とする従来の抗体療法では正常上皮への障害は避け難い。そこで正常上皮と癌との違いを探っていたところ、糖鎖修飾に着目した。以前より、癌では糖鎖修飾が亢進していることが知られており、CD271 が糖タンパクであることから、下咽頭癌幹細胞特異的な糖鎖修飾されたCD271を認識する抗体の作成を試みた。 本応募課題では、上記のように、癌特異的に発現するCD271を認識するモノクローナル抗体を作成することで、臨床応用可能な光免疫療法を目指した。 本年度は抗原とする組換えタンパクの精製、ハイブリドーマを樹立し、ハイブリドーマスクリーニングにより、0型糖鎖とシアル酸が負荷されたCD271に対するクローンを樹立することができた。ヒト食道癌を用いた検討により、この抗体は食道癌に発現しているCD271抗原には反応するものの、正常食道基底細胞には反応しないことが確認された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画書の内容に沿って研究を実施できている。
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Strategy for Future Research Activity |
抗体の特異性を下咽頭癌でも確認する等、研究計画書に沿って研究を進めていく予定である。
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