Project/Area Number |
22K09681
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | University of Toyama (2023) Niigata University (2022) |
Principal Investigator |
森田 由香 富山大学, 学術研究部医学系, 教授 (60547602)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
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Keywords | 前庭機能 / 認知機能 / 加齢 / 空間認知 |
Outline of Research at the Start |
加齢による前庭機能低下も空間認知を中心とした認知機能低下を引き起こす可能性が考えられるが、ヒトでの報告は少ない。一方、慢性めまいに対してリハビリテーションを行うと、めまい症状だけでなく認知機能も改善するとの報告があり、加齢による平衡障害に対する介入が認知機能を維持あるいは改善できる可能性が考えられる。本研究では、①前庭機能、認知機能を年齢別に評価し、加齢が前庭機能および認知機能に与える影響について明らかにすし、②めまい患者において前庭機能と認知機能が相関するかどうか検討する。さらに、③加齢性前庭障害患者に前庭リハビリテーションを行い、めまい症状および認知機能が改善するか前向き研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
加齢に伴う認知機能低下には、外部入力を受容する感覚器の機能低下の関与が大きいとされ、我々も疫学調査から難聴の程度と認知機能が相関することを報告した。前庭機能については、両側前庭破壊動物で空間記憶障害が生じること、両側高度前庭機能低下患者では海馬が委縮し空間認知機能が低下することが報告されている。このことから聴覚同様、加齢による前庭機能低下も空間認知を中心とした認知機能低下を引き起こす可能性が考えられるが、ヒトでの報告は少ない。一方、慢性めまいに対して前庭リハビリテーションを行うと、めまい症状だけでなく認知機能も改善するとの報告があり、加齢による平衡障害に対する介入が体平衡を改善し日常活動量を増加させることで、認知機能を維持あるいは改善できる可能性が考えられる。本研究では、①耳鼻咽喉科を受診する一般患者の前庭機能、認知機能を年齢別に評価し、加齢が前庭機能および認知機能に与える影響について明らかにするとともに、②めまい患者において前庭機能と認知機能が相関するかどうか検討し、超高齢社会における健康寿命延伸を目指した、前庭リハビリテーションによる認知症予防策を確立する基礎データとすることを目的とした。令和5年度は、めまい疾患で受診した患者さんの中から②について研究参加者を追加し、昨年と合わせて21名に対し、通常の平衡機能検査(半規管系指標であるカロリックテスト(CP%), vHIT、耳石系指標としてVEMP、重心動揺検査)の他、空間認知機能検査として仮想水迷路試験を、一般認知機能検査としてmini-mentalstate examination(MMSE)および注意障害・処理速度障害の評価としてTrail Making Test(TMT)を行った。また健常対照者12名について、仮想水迷路試験、MMSE、TMTを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度前期までに謙譲ボランティアの空間認知機能と一般認知機能・注意認知機能の検討を行った。年度途中で勤務地変更となったため、システム構築を再度おこなっている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在の勤務地で、新たにシステムをセットアップし、前庭リハビリテーション実施可能である参加者のリクルートに努める。
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