Project/Area Number |
22K09703
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
小川 武則 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50375060)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原 明 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 教授 (10242728)
柴田 博史 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20610421)
大橋 敏充 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 招へい教員 (80707860)
石川 智彦 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (80926402)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 頭頸部癌 / 薬剤耐性 / 患者由来がんモデル / オルガノイド |
Outline of Research at the Start |
頭頸部癌治療において、薬物療法は手術治療、放射線治療と並ぶ治療の中心である。しかし、その効果は個々の症例で異なっており、頭頸部癌治療における臓器温存治療、再発転移癌治療をどのように進めていくかといったオーダーメイド医療の実現において壁となっている。従来、細胞株を用いた薬剤耐性研究を申請者含め世界中で行ってきているが、患者由来でないことが障害となり、実臨床への応用ができない状態である。本研究では、患者由来がんモデルを用いた抗がん剤感受性システムの構築、薬剤耐性モデル(免疫チェックポイント阻害薬を含む)を作成し、将来的な頭頸部癌薬物療法に直結する研究を行うことを目的とする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、患者由来頭頸部癌検体を用いて、新しい抗がん剤感受性、抵抗性評価モデルライブラリーを構築すること、さらには、実臨床で抗がん剤投与を行った患者データとのマッチングを行い、モデル間比較を行い、実臨床データにどのモデルが適しているか評価することである。さらに免疫チェックポイント阻害薬モデルの確立を目指し、抗がん剤評価ライブラリー構築する以外に、これらのモデルを用いた耐性変異株の作成を行い、将来の抗がん剤研究の試料として提供できるよう考えている。本年は、1、検体採取:研究に対する同意が得られた症例から、頭頸部癌検体、正常粘膜の採取を行う。すでに採取している約100例についても、研究対象とする。2、Primary culture:採取した検体の一部から、二次元培養法、オルガノイド培養法による初代培養を行い、細胞株ライブラリーを作成する計画であった。昨年度から問題となっている微生物のコンタミネーションにより、培養不成功に終わる症例も多く、培養条件の変更なども試み、年度末には徐々に安定的に培養系を樹立できるようになっており、薬剤耐性株や薬剤感受性試験プロトコールの確立を目指している。研究内容としては、上記問題により、やや遅れが生じている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
頭頸部癌組織自体が無菌状態ではないため、培養条件においても微生物のコンタミネーションが問題となる。培養条件の検討などが再度必要となり、その分、遅延が生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究方法としては、患者検体(腫瘍周囲環境を含む)からpatient-derived cell、organoid、patient-derived-xenograft、Ex Vivo Explant Culturesを行 い、各々の各種抗がん剤評価を行う。頭頸部癌の約半数は進行癌であり、将来的に再発転移時に抗がん剤投与を行う症例も多い。本研究においては、評価モデル と実臨床データをデータベース化し、評価モデルとともにライブラリー化を行う。
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