Project/Area Number |
22K09713
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 56050:Otorhinolaryngology-related
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
若林 健一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (40348743)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神崎 晶 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 室長 (50286556)
高山 健太郎 京都薬科大学, 薬学部, 准教授 (70611482)
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Project Period (FY) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 好酸球性副鼻腔炎 / 治療薬 / ニューロメジン / 中分子ペプチド化合物 / 自然免疫 / ILC-2 |
Outline of Research at the Start |
難治性かつ再発性の副鼻腔炎である好酸球性副鼻腔炎の病態解明と新たな治療薬の開発を目指して、神経ペプチドであるニューロメジンの機能解析を行う。ニューロメジンは好酸球副鼻腔炎と関連の深いアレルギー疾患である喘息領域においてその関与が報告されている。本研究ではニューロメジンの鼻副鼻腔領域における機能解析を行い、すでに開発されているニューロメジンアンタゴニストを用いてアレルギー反応が抑制されるか検討して、新たな治療薬の開発につなげたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
好酸球性副鼻腔炎は高度の鼻閉と嗅覚障害を起こす難治性かつ再発性の副鼻腔炎であり、難病指定されている。治療法として手術・経口ステロイドのほかに近年、生物学的製剤(抗IL-4/13受容体抗体)が使用されるようになった。抗IL-4/13受容体抗体の有効性は高いが、抗体医薬であるため非常に高額かつ対症療法のため継続投与が必要である。国民医療費の増加は国家的問題となっており、好酸球性副鼻腔炎においても安価な治療薬の開発は重要な課題と思われる。神経ペプチドニューロメジンU(NMU)の受容体は、好酸球性副鼻腔炎を含めたアレルギー疾患の難治に関連すると考えられている2型自然リンパ球(ILC-2)に発現があり、喘息などの呼吸器領域ではその関与が報告されており、治療ターゲットとして有用な可能性がある。ヒトニューロメジンアンタゴニストはすでに開発されており、中分子のペプチド化合物であるため、抗体医薬と比較して安価に製剤化できる。本研究では好酸球性副鼻腔炎におけるNMUの機能解析を行い、すでに開発されているニューロメジンアンタゴニストが新規治療薬となるか検討していく。 手術検体を用いてニューロメジンと関連のあるIL-25,33の発現状況の確認、ニューロメジン刺激によるIL-4,5,13の産生状況の調査で研究を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウィルス感染症の影響により鼻手術数の減少傾向が継続しており、新たな研究用検体の入手が不足しており、研究進捗が遅れる原因となっていた。またマンパワーの減少も輪をかけていた。 本年は研究補助員を用いて研究の促進を図った。
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Strategy for Future Research Activity |
研究補助員の採用をおこなった。引き続き業務の外注なども効率的に活用して、研究推進につなげたいと思う。
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